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500万人規模の食料危機、食料支援を実施~南スーダン~
緊急支援
(更新)
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内戦が続く南スーダン。深刻な食料危機が内戦の苦しみに追いうちをかけるように人々に脅威をあたえています。
内戦の困難に追いうちをかける食料危機
食料危機は深刻化しており、国内で27万人の子どもたちが深刻な栄養不良の状態にあるとされ、必要な支援がもたらされなければ、年間の収穫量がもっとも低くなる7月には全体で約500万人の人々が食料に困窮する事態が懸念されています。
内戦が原因で、人々が耕作地や家畜を手放したことは、同時に食料を手にする手段の喪失を意味します。食料と燃料価格の高騰により生活費が上昇を続けるなかで、南スーダンの経済はとどまることなく悪化する様相を見せており、貿易や国内の流通の停滞に加えて、食料の備蓄も底をつき始めています。
栄養不良の子どもの数は27万人にのぼる南スーダン
耕作地や家畜を捨てて難民となる人々
葉っぱで飢えをしのぐ大人と子どもたち
アンジェリーナさんは、村が内戦に巻き込まれ、二人の孫とともに逃げてきました。「何も持ち物はありません。敷物さえも借りたものです。子どもたちをどのように食べさせていけば良いのでしょう」と葉っぱを食べて飢えをしのいでいる窮状を訴えています。長引く食料不足で人々の体力は弱まってきており、一刻も早い支援が必要です。
内戦が激しい地域では、子どもたちは食べ物を探すために学校に行く余裕がなくなっています。多くの子どもたちが飢えに加えて下痢で苦しんでおり、体力の低下や致命的なダメージをもたらすことが懸念されています。
孫を連れて内戦を逃れたアンジェリーナさん
「家は焼かれてしまい、祖母と幼い弟とともに安全な地域に逃れました。何も持っていません」と語る17歳のウィリアムは、祖母と一緒に集めた葉っぱを煮て食べていますが、体調はすぐれず空腹のために起き上がるのが大変なほど栄養不良が深刻化しています。
栄養不良や下痢など子どもたちの健康にも影響が
栄養不良でやせた腕を見せるウィリアムさん
武装勢力による女の子と女性の誘拐の懸念
アナブさんは、女の子5人と男の子1人をかかえる38歳の女性です。一番下の子どもは1歳になったばかりですが、栄養不良で母乳が出ず、煮た葉っぱしか食べさせるものがありません。「もっと安全な場所に逃げたいとも思いますが、武装勢力による誘拐のうわさも聞くので、女の子たちのことを考えると地域を移れずにいます。この地域で何とか命をつないでいけるように、食料の支援を求めています」と彼女は語ります。
プラン・インターナショナルは、国連WFP(世界食糧計画)と連携して食料支給活動を進めており、また支援に入った地域では、栄養不良状態からの回復のための食事療法、学校での給食プログラムなどを開始しました。今、世界でもっとも危機的な状況にある人々への皆さまからのご支援を募っています。
女の子や女性は誘拐や搾取などへの警戒が必要
現地での食糧支援を進めています
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