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【開催報告】プラン説明会特別編~『Because I am a Girl わたしは女の子だから』読書会~(4/23・恵比寿)
イベント
(更新)
2016年4月23日、英治出版株式会社のイベントスペース「EIJI PRESS Lab」で『Because I am a Girl わたしは女の子だから』を課題本とした読書会を開催しました。担当編集者の下田理さんと同書の翻訳を手がけたプランの支援者で作家の角田光代さんとともに活動地域を訪れたプラン職員が、取材をする際や翻訳に携わられた角田さんの様子を交えつつ、日本で出版されるまでの背景を紹介。編集秘話や編集者の思いを聞いた後、本の感想や途上国の状況などについて参加者がグループにわかれて思いを話し合いました。
『Because I am a Girl わたしは女の子だから』角田光代訳 英治出版
出版の経緯や編集秘話を聞く
プランの団体紹介と10分間の読書タイムの後、英治出版株式会社で編集を担当された下田理さんにご登場いただき、角田光代さんに同行しコロンビアの活動地域を訪れた久保田職員がお話をうかがいました。下田さんから、プラン・スポンサーシップを支援している英治出版に、エージェントから「Because I am a Girl」の原書を紹介されことが出版のきっかけとなったこと、プロの翻訳者ではなく作家である角田さんが翻訳を手がけられた経緯についてお話しがありました。角田さんがその大変さについて語られていたことや、編集者の目から見た角田さんの翻訳について久保田職員が印象をうかがうと、「道の歌」を例にあげ作家ならではの表現や作品との向き合い方が印象的だったと感想を話されました。
「本の中に書かれているように、角田さんも文章の力で変化をもたらすことを使命と思ってくださっているから、とても大変な翻訳を引き受けてくださったのだと思います」という久保田職員の言葉を受けて、「角田さんの言葉に対する真摯な姿勢を感じます」と下田さん。読者の方にどんな風に読んでほしいかという質問に対しては「問題を知ってほしいという思いはありますが、編集者としては読書という体験を考えると、エンターテイメントとしても楽しんで頂きたいと思います」と答えられました。最後に「人身取引、子ども兵や女性性器切除などの言葉で問題をくくることは大事だと思いますが、その裏にひとりひとりの女の子のストーリーや人生があります。そういうストーリーの積み重ねが大きな問題になるのだと思います」と思いを語ってくださいました。
本への思いを語る英治出版の下田理さん
下田さんの話に耳を傾ける参加者たち
グループトーク
グループトークの様子
下田さんのお話をうかがった後、参加者はグループに分かれて、印象に残った章や本の感想、途上国の支援に携わった時の経験や支援を広めるために自分たちにできることなどについて、活発に意見が交わされました。
課題本については「違う国の文化や背景を知ることができ、理解が深まる。文学作品としてもとても面白い」という感想が複数寄せられました。「男の子も女の子も協力して世界を変えていけるようになればよい」という声も聞かれました。下田さんからは、各グループによる話し合いの発表を受けて、「今のコメントはみなさんが想像力を働かせながら読まれた結果だと思います。編集者としてはとても嬉しいことで、想像力を喚起する本を出したいと思っています。それが次の変化や、いろんな形のアクションがあるのでそれにつながれば。」と感想をいただきました。
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