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お掃除男子が女の子を苦しめる慣習をなくす~ルワンダ~
女の子だから
(更新)
ルワンダでは、女性や女の子への暴力や有害な慣習をなくすために、男性の女性に対する意識の変革を目指す男の子グループ「ボーイズ・フォー・チェンジ」が結成されました。メンバーたちの勇気ある行動を通じて、状況が少しずつ変わろうとしています。
女性の仕事を積極的に行う男の子たち
男性の役割について考えるきっかけに
ルワンダでは、男性の方が女性よりも上位にあるとみなされ、暴力が生まれています。問題を解決するために、ルワンダのメンズ・リソースセンターは、プランの支援のもとで「ボーイズ・フォー・チェンジ」プロジェクトを開始しました。
ルワンダの南に位置するナヤルグル県の中学校に通う女子生徒のコレッタは、「ボーイズ・フォー・チェンジ」の一員となりました。「私は初めて、男の子たちが学校で掃除をしているのを見ました。そして毎週開かれる討論会に出席した時、壇上のメンバーたちは笑い者にされていましたが、私は心を動かされて、彼らのクラブに入ることを決めました」と、コレッタ。
彼女によると、男の子たちは疑いもなく女の子を殴り、また、掃除は女のやるものだと言って、学校で掃除をすることを拒否していました。しかし、このグループの活動が浸透し、男の子たちの行動が変わりました。「男の子たちは掃除の時間、教室、黒板の掃除や、校内の床拭きを手伝うようになりました。私は何が起こったのかと思いました」とコレッタは最初の驚きを説明してくれました。
変わり始めた男の子たちの意識
女性への暴力をなくすよう訴えるイベントでのダンス
「ボーイズ・フォー・チェンジ」クラブでは、同級生たちの仲間を増やし、女性や女の子への暴力をなくし、男性の役割について考えを促すため、活動を続けています。
彼らは、校内を掃除するなど女性の役割と伝統的に思われていたことを積極的に行って注目を集め、大勢に囲まれると歌ったり、ダンスをしたり、ドラマを演じたりして、彼らのメッセージを伝えています。彼らのメッセージは徐々に学校の状況を変え、今では男の子が掃除に参加し、女の子たちからも男の子たちに対する文句を聞かなくなりました。
「ボーイズ・フォー・チェンジ」のメンバーのビアテュアは、姉が退学させられ家で家事をさせられていたため、学校に戻すよう自分の父親に訴えました。「私の姉は今、学校に戻ることができました。彼女は新しい制服、靴、ノート、ペン、他にも必要な学用品を手にし、学校で元気に学んでいます」。
メンズ・リソースセンターとプランは、女性への暴力に反対する男の子や男性たちを、これからも育成していきます。
決意を述べる参加者たち
女の子たちも応援
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