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日本政府の「草の根無償」支援、2か国で小学校建設プロジェクトを実施
お知らせ
(更新)
プランでは、皆さまからのご寄付に加え、いくつかのプロジェクトに対して日本政府や国連など国際機関からの支援を受けて活動しています。今回は、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の支援を受け、実施したスリランカとスーダンでのプロジェクトの成果をご紹介いたします。
【スリランカ】北部州マンナール県における小学校建設プロジェクト
マンナール県は、四半世紀にわたる内戦の被害を直接受けた地域です。2009年に内戦がようやく終結すると、スリランカ政府は困難な復興に向けて、国の発展の基礎である子どもの教育対策に着手しました。しかし、西マンタイ郡エクチャラワカイ村で設立された小学校の仮設校舎は、乾燥・高温の気候に耐えられない粗末な作りで、トイレや給水設備もなく、子どもたちは安全で快適な環境で学ぶことができませんでした。
プロジェクトでは、エクチャラワカイ村小学校において、5教室付き校舎1棟、職員室、課外活動室の建設、男女別トイレ・給水設備の設置、教室・職員室備品の支給、校庭の整備などを実施。また、学習の進度が遅れがちな子どもに対する指導能力強化のための教師トレーニングも実施しました。これらの活動により、児童130人、教師7人が快適な教育環境で学ぶことができるようになりました。教育環境が整備されたことで、今後、同小学校に入学する子どもの数が増えることが期待されています。
新しく建設された教室で、積極的に学ぶ子どもたち
整備された校庭で元気に遊ぶ子どもたち
【スーダン】東部カッサラ州における小学校建設プロジェクト
スーダン東部に位置するカッサラ州は、長期に渡り続いた紛争の影響を受け、スーダンの中でも貧しい地域の1つです。教育や保健といった社会サービスが整備されておらず、子どもたちが安心して学べる環境が整っていませんでした。本プロジェクトでは、カッサラ州の中でも、特に学校環境が整っていない2校で、8教室および4事務所(職員室含む)、男女別のトイレ2棟、フェンスの建設をおこないました。
これにより約1000人の子どもたちの学習環境が著しく向上。清潔で安全なトイレが建設されたことで、子どもたちの衛生環境も改善されました。さらに、フェンスが設置されたことで、子どもたちが休み時間に安心して校庭で遊べるように。学校が安全で快適な場所になったことで、今後、就学率が向上し、中途退学率が減少することが期待されます。
プロジェクトでは、地元教育省や地域開発委員会、学校の職員、PTAといった地元住民が中心となり計画から実施、管理までを行う住民参加型で実施されました。住民が主体的にプロジェクトに携わることで、建設した施設が適切に維持管理され、成果が継続していくことが期待されます。
プロジェクト実施前の教室。布で覆っただけの屋根と壁で、雨風を防ぐことが難しかった。
プロジェクト終了後の学校の入口。フェンスと門が設置され、安全が確保された。
ご紹介した活動には、「プラン一般プロジェクト」で事務局一任のご寄付も充当しております。今後も皆さまからの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
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