- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- NEWS一覧
- 交通広告のご紹介〜アンデス山脈に暮らす女の子のストーリー〜
交通広告のご紹介〜アンデス山脈に暮らす女の子のストーリー〜
お知らせ
(更新)
2017年11月末より、首都圏のいくつかの電車内に新たなポスターの掲示を始めました。
険しい表情でレンズを見つめる女の子にも名前があり、彼女の生活があります。ポスターの限られたスペースには書ききれなかった、皆さまに知っていただきたい彼女のストーリーをご紹介します。
アンデス山脈に暮らす女の子、ジェニー
彼女の名前はジェニー、7歳。標高4000メートルのアンデス山脈に暮らすエクアドルの女の子です。ジェニーはおばあちゃんと二人暮らし。父親はジェニーが生まれる前に家庭を捨て、母親もジェニーが4歳のときに他界しました。家事は、7歳の小さなジェニーの仕事です。
一緒に暮らすおばあちゃんは、ジェニーのためならなんでもしたいと思っていますが、もう80歳近いうえ、病気のため寝たり起きたりを繰り返す日々。それでも毎週木曜日には、離れた市場に農作物などを売りに行って生計を立てていますが、「私が死んだら、誰がジェニーの面倒をみるの?」と心配は尽きません。
ジェニーとおばあちゃん
ジェニーの1日は朝6時、体を洗うためのお湯を沸かすことから始まります。朝食のスープを作ってから、プランが支援している学校にむかいます。学校が終わると、洗濯、家畜の世話、夕食の準備、水汲みが待っています。小さな体には重いバケツの水は、時に不衛生で、病気の原因になります。
「休み時間には遊べるし、学校が大好き!」と言うジェニー。学校は唯一、ジェニーが子どもらしくいられる場所です。そして、学校に通うことは、貧しいこの地域に暮らす子どもたちが、貧困の連鎖から抜け出すための希望でもあります。
水汲みに行くジェニー
女の子にとって厳しい社会
標高4000メートルの厳しい自然環境の中でたくましく生きるジェニー。けれども、ジェニーのように、貧しく、そして女の子に寛容でない社会に暮らす子どもたちにとって、学校で勉強し、友だちと遊ぶ時間を持つことは容易ではありません。
世界で小学校に通えない子どもの数は、ここ20年で大きく改善しました。しかしながら、小学校に通えない子どもの数には男女で差があり、通えない女の子は男の子よりも320万人多いのが現状です(※1)。また、女の子を望まないために、出産前に女の子であることがわかると中絶の対象となったり、生まれた後も女の子の世話は後まわしにされ、5歳未満の女の子の死亡数が極端に多い地域もあります(※2)。
学校で学ぶジェニー
女の子に希望を プランの活動
目まぐるしく変化する世界で、見落とされ、取り残されている女の子たち。
私たちは、「プラン・スポンサーシップ」という活動を通して、彼女たちが教育を続け、生きていく力を身につけていくことを支援しています。ジェニーが、そして一人でも多くの子どもたちが希望を持ち、自らの人生を切り開くことができるように・・・そんな思いを込めて、今回のポスターを作りました。
プランが支援する学校で歯磨きの仕方を学ぶ
10年後、ジェニーはどんな女の子になっているのでしょうか。小学校を無事卒業できるでしょうか。中学校には通えるでしょうか。明るい未来を描けているでしょうか。
このポスターが、多くの方の目に留まり、ジェニーたちの希望につながりますように。
家の前で微笑むジェニー
友だちと遊ぶジェニー
大好きな子犬と
※1:出典: UNESCO Institute for Statistics, 2014. Correspondence in June 2014.
※2:たとえばインドでは、5歳未満児の女の子の死亡件数は男の子より年間26万1800人多い
出典:Sex Imbalances at Birth:Current trends, consequences and policy implications, UNFPA, 2012
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
公式SNS
世界の子どもたちの今を発信中