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【開催報告】創立40周年記念・朗読劇イベント「100年前の女性は何を思っていた?」
お知らせ
(更新)
2023年6月30日、プラン・インターナショナルの日本事務局創立40周年を記念し、朗読劇イベント「100年前の女性は何を思っていた?」を開催しました。東京・豊島区の会場には約80名の方々が来場し、日本の女性の生き方の変遷を知るとともに、ジェンダーについて考える時間となりました。
日本の女性の変遷を知り、考える時間
イベントでは、日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員会と協働し、ジェンダーについて考える朗読劇「ミモザウェイズ1910-2020」の一部、1910年代部分を上演。100年前を生きた3人の女性の夢や葛藤、信条をお伝えしました。
さらに、ミモザ実行委員会代表のリボアル堀井なみのさん(以下、リボアルさん)と公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事長の池上清子との対談、ご来場の皆さまによる小グループでのディスカッションと続きました。
こちらの動画(約1分)にて、朗読劇の抜粋をご覧いただけます。
創立40周年記念-朗読劇イベント(2023年6月30日開催)「100年前の女性は何を思っていた?」にて上演『ミモザウェイズ1910ー2020』から1910年代の一部抜粋 / プラン・インターナショナル(1分42秒)
「先を生きた女性たちからバトンを渡されている」というメッセージ
リボアルさん(右)と理事長の池上(中央)
対談では、登壇したリボアルさんと池上から、ご来場の皆さまに次のようなメッセージが発信されました。一部抜粋してお届けします。
リボアルさん:「この脚本の制作にあたり、多くの女性にインタビューしたのですが、“母や祖母より良い人生を歩んでいることに何か申し訳なく感じる“と言うご回答が続きました。この劇でそれへの答えや判断があるわけではなく、コメディで楽しく考えたり、議論したりするきっかけにしていただければ。ただ、ここには”先を生きた女性たちのおかげで今の私たちがある。彼女たちからバトンを受け取り、次の世代に渡していきたい“、という気持ちが込められています」
池上:「バトンは、自分がしっかり受けとるということも大事ですが、それを次の世代の女性に渡していくということはもっと大事かもしれませんね。子どもや孫たちが、私たちが経験した差別や区別を経験しなくてすむような社会を、バトンを持っている間に作っていきたいと思います」
リボアルさん:「この100年間で“女性は無能力者”と言われた時代から、今、女性は人権を取り戻したと感じます。半面、劇にも出てくる “三従の権利”※は、今でも“ルールや常識”として引き継がれて慣習として残っていますので、アップデートが必要だと思います」
池上:「私の専門の保健医療の分野では、この100年の進歩として、フィスチュラ(膣と膀胱の間、膣と直腸の間、またはその両方に生じる穴のこと。女の子が幼くして出産することが原因)がなくなったことは大変大きいことです。臭かったりすると、その女の子は一生、人として認められなかったのですから。一方で、これはまだ途上国では起きていることです。まだまだ対策が必要です」
- ※劇中の「三従の権利」は、「三従の教え(「幼いうちは父親に、結婚したら夫に、老後は息子に従いなさい」)」という儒教の考えを皮肉で表現しています。演劇全体を通してトリニダード・ガルシア氏(フランスの脚本演出家)の皮肉やユーモアが散りばめられています
ジェンダーについてお互いの思いを語り合う
ディスカッションの時間では小グループに分かれて、朗読劇の感想や、ご自身の考える「100年間の変化」などについてお話しいただきました。また、会場には撮影スポットも用意され、ご参加の皆さまが自身のSNSで投稿することでジェンダー平等やプランの活動についての拡散にご協力くださいました。
ディスカッションの様子
撮影スポット
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