- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- NEWS一覧
- 織物で未来を開く女性たち~ペルー~
織物で未来を開く女性たち~ペルー~
世界の各地から
(更新)
女の子と若い女性のグループがプラン・インターナショナルの支援を受けて、「花を摘む」と名づけられた会社を立ち上げました。観光客に売る色鮮やかな織物製品を製作する会社です。
美しい色のスカーフやテーブルクロス、ベルト、そして小さなバッグが、標高4000メートルにあるアンデス山脈の村に新しい風を吹き込んでいます。
機織り機で生地を織る
会社を立ち上げた女の子たち
「私たちの夢は、規模を拡大してより多くの製品を販売し、成功したビジネスウーマンになることです」とメンバーの一人、23歳のデリアさんは言います。
「花を摘む」には男の子も二人参加して、町の店で販売する織物製品を製作します。店はインカ帝国の遺跡マチュピチュを訪れる観光客でにぎわうクスコの近くにあります。
「花を摘む」のメンバーたち
「機織りから始め、少しずつお金を稼ぎ始め、今では私たち全員が生活できる収入を得ています」とデリアさんは説明します。
彼女たちは、行政とプランが起業のための資金を提供するプロジェクトに応募するため、自分たちのビジネスプランを作りました。そこで支援対象者に選ばれ、会社設立のために2500ドルを獲得。グループはこの資金を元に、作業に必要なミシンや機織り機、材料を買いました。
材料には若いアルパカと羊のウールを使用し、約6ドルかかります。糸を織り2日かけて完成したスカーフは、店舗やお祭り、近隣の市場などで30ドルの値をつけ売られます。
製品に使う糸を自然素材で染める
最高の技術で品質を保つ
彼女たちが行政から借りている部屋には、6つのミシンと織機がおいてあります。 入り口の壁には、会社の目標を書いた大きなポスターが掲げられています。
“私たちは、最高の技術でマーケットをリードし、認められた会社になります”
“私たちは卓越した品質の製品で知られる会社になります”
染めた若いアルパカと羊のウールの糸
デリアさんは、この目標が皆を導いてきたと言います。
「この6年間、みんなで織物製品を製作してきました。そして昨年、起業しました」。
初年度を終え、ビジネスが有益であると誇らしげに説明します。 彼女たちはもう夫や両親の収入に依存することなく自立しています。
新しいミシンでスカーフを縫うデリアさん
メンバーは最善の会社経営を学ぶために、市場調査も行っています。デリアさんは「私たちは、事業を拡大して優れたリーダーとなり、賢明な判断をしていきたいと考えています。今、追加の事業資金を申請しています」と熱く語り、未来に大きな期待を抱きながら新たな事業展開を計画しています。
糸からできた製品
行政と協働し若者たちを後押し
プランは行政とともに地域社会の経済活動を後押しするため、「人生のための準備」プロジェクトを実施し、起業に必要な事業計画の作成方法やアドバイスを行っています。
持続可能なビジネスモデルで、事業計画を実施推進する意欲がある応募者を選び、経済的、技術的な支援を提供します。このプロジェクトを通じて、ペルーの若い起業家、とくに女の子と若い女性を支援しその可能性を後押ししていきます。
ガールズ・プロジェクトでは、バングラデシュの女性たちの生計向上のプロジェクトを実施しています。
寄付手続きに進む
毎月 1000円~画面右側の「未完了の寄付手続き」ボタンより手続きにお進みください。
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
公式SNS
世界の子どもたちの今を発信中