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G7広島サミットに向け急速に深刻化する世界的な食料危機に向け共同書簡を発表

プレスリリース

(2023/04/10更新)

国際NGOプラン・インターナショナルが、G7広島サミットに向け共同書簡を発表
「急速に深刻化する世界的な食料危機~一人でも多くの命を救うために、今こそ断固たる行動を!」

82カ国、3億4,900万人が急性の食料不安に直面、5,000万人が飢饉の瀬戸際に。

国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、2023年5月19日から21日まで開催されるG7広島サミット(主要7カ国首脳会議)および関係閣僚会合に先立ち、世界規模で深刻化している飢餓の危機に対し、命を救うために緊急の行動を取ることを求める共同書簡を発表しました。書簡の中では、紛争、経済的不平等と圧力、気候ショックが重なり世界が過去で最悪の食料危機に直面していることを警告しています。

世界的な食料危機という重大な局面で開催されるG7広島サミット

少なく見積もっても過去最高となる3億4,900万人の人々が急性の食料不安に直面し、5000万人が飢饉の瀬戸際に立たされています。大勢の人々が、安全で栄養価の高い食料を手に入れることができない状況で日々をしのいでいるのです。
プランは、G7加盟国の首脳が、来るG7広島サミットを命を救うための行動を起こす機会とするよう強く求めます。

●世界的な飢餓の危機に関する G7 加盟国首脳への書簡

写真:深刻な食料危機は、南スーダンのマーサ(15歳)のような何百万人もの子どもたちに影響を及ぼしています。 

深刻な食料危機は、南スーダンのマーサ(15歳)のような何百万人もの子どもたちに影響を及ぼしています。

写真:ニジェールの最も飢餓が深刻な地域にプランが配布した食料キット

ニジェールの最も飢餓が深刻な地域にプランが配布した食料キット

南スーダンのレイク州に住む15歳の女の子マーサは、「極度の空腹を感じる時には、学校に行くのでさえ無駄に思えてしまう」と話します。マーサが通う学校には、毎日何千人もの子どもたちが集まってきます。平時の教室は生徒で過密状態でしたが、最近は毎日通う子どもの人数が減ってきています。食料難が深刻化する中、多くの子どもたちが家に閉じこもっているのです。
深刻な食料危機により、多くの子どもたちが学校で提供される給食に頼って一日を過ごしています。マーサの学校でも、プランが給食プログラムを実施していましたが、ウクライナ紛争による食料価格の高騰もあり、資金が不足しプログラムを大幅に縮小せざるを得ない状況になりました。深刻な食料危機は、マーサのように学校から支給される給食に頼っていた何百万人もの子どもたちにも影響を及ぼしています。

危機の矢面に立たされる女の子と女性たち

G7首脳に宛てた書簡で示しているように、現在、最も打撃を受けている15カ国では、3,000万人以上の子どもたちが急性の栄養不良に陥っており命の危険にさらされています。
栄養不良は、5歳未満の子どもたちや思春期の女の子、妊娠中または授乳中の若い女性にとって特に危険です。栄養不良状態にある思春期の女の子や若年女性が妊娠した場合、流産や妊産婦死亡、低体重児出産のリスクが高まり、栄養不良の世代間連鎖を引き起こし子どもたちにも影響を及ぼします。

プランが2022年に発表した報告書「飢餓の向こう側 地球規模の食料危機におけるジェンダーの視点から見た影響」では、この世界的な危機のもとでは、女の子と女性が不均衡な影響を受け続け、ジェンダー不平等が拡大していることが示されています。
また、家庭の内外でジェンダーに基づく暴力を受けるリスクが高まっています。女の子や女性たちは、収入を得たり、食料や水、生活必需品を確保するために外出する道中でもジェンダーに基づく暴力の被害に遭うリスクがあります。

何百万人もの人々の命を救い、ジェンダー平等に向けた進展の壊滅的な後退を防ぐため、プランはG7加盟国に対し、以下の取り組みを求めます

  • 国連WFPの最新のデータで示されている緊急レベルの飢餓に直面している飢餓スポットの5,000万人の人々を支援するために必要な230億米ドルの追加資金を新たに拠出すること。資金は、即座に柔軟に対応でき、使途が割り当てられていないことが重要で、特に若者女性、女性の権利団体の主導による、地域主導型支援活動を進めるために使われる必要がある。
  • ジェンダーによって異なる飢餓の影響に対処するため、ジェンダーと年齢に配慮した対応を優先すること。これには、食料不安の中で取り組む子どもの保護、ジェンダーに基づく暴力、女の子の教育アクセス、性と生殖に関する保健サービスへのアクセス、児童婚、早すぎる強制された結婚、性的虐待と搾取などの特定のプログラムへの資金拠出を含める。また、性、年齢、障害、多様性ごとの食料安全保障データの集計を強化する取組への支援も含まれる。
  • 紛争が飢餓の主な要因となっている飢餓のホットスポットにおける人道上のアクセスを促進し、平和の展望を高めるための人道外交を推進すること。
  • 脆弱な状況にあるコミュニティの回復力を高めるために、以下を支援すること。
    1. 干ばつや洪水などの予測可能な災害に備えた早期警戒システムと先行的行動を強化する。
    2. 女の子が持つ教育、保護、健康に対する権利に飢餓がもたらす打撃の連鎖に対処するため、学校給食プログラムなどを通じてジェンダー視点に立った社会保護に大規模に投資する。
    3. 経済的機会を増やすために、農業支援、放牧地や家畜の管理、技能訓練などの生計プログラムへの支援を強化する。
  • 2021年「飢饉防止及び人道危機に関するG7コンパクト」に示されたコミットメント実施に向けた取り組みの成果を公開する。

*参考資料 「飢餓の向こう側 地球規模の食料危機におけるジェンダーの視点から見た影響」 

【プラン・インターナショナルとは】
プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

このリリースに関するお問い合わせ

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
広報担当 平田
TEL:080-1017-4200
E-mail:press@plan-international.jp

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