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新たにスポンサーシップ支援活動を開始~バングラデシュ~
バングラデシュ
(更新)
バングラデシュの文化と歴史の中心として知られる首都ダッカ。人口の増加にともない、2025年には貧困状況に置かれることが懸念されています。ダッカの都市部に地区の半分、そして郊外に残りの半分がまたがるシャンプール地区には、教育、健康など最低限の暮らしさえもままならない貧しい人々が暮らしており、プランは2014年7月より、本格的に子どもへのスポンサーシップ支援活動を開始しました。
貧困が加速するシャンプール地区
子どもの権利と保護が求められています
首都のダッカには現在、1500万人が暮らしています。今後10年で、かつてないほど人口が増えることが見込まれており、国連の試算によると2025年までに人口2000万人以上に達し、メキシコシティや北京を超えるとされています。1994年以来、プラン・バングラデシュはダッカにおいて路上で働いている子どもたちを中心に5000人以上を支援し、子どもの虐待、労働、人身取引など子どもの保護に関する活動や、女の子たちに対する早すぎる結婚や妊娠の防止に関する活動を展開しています。
地域の状況を把握し、プログラムを展開
子どもの可能性が地域の未来を拓きます
プラン・スポンサーシップは貧困を生み出しているさまざまな要因に対して、8つの活動分野を設定して複合的に取り組んでいます。教育、保健、性と生殖に関する健康と権利、水と衛生、家計の安定、子どもの参加、子どもの保護、緊急支援の各活動を通じ、地域の人々とともにニーズを洗い出しながら、問題の根本的な改善を目指しています。
2014年7月よりプランは、シャンプールでプログラムを展開するための段階的準備の一つとして、子どものための施設をダッカに構えました。スタッフは、危機に直面している子どもたちと家族の状況を把握するために、女性、教師、地域の寺院や村議会の指導者たちと話し合いを行い、教育、医療サービスの不足、早すぎる結婚、労働など地域をとりまく問題点を共有しました。
数千人が暮らす地区ですが、小学校1つ、高校1つしかなく就学率は小学校81%、高校21%で、識字率は63.3%に留まっています。人々は十分な支払を受けずに働き、教育はないがしろにされて、子どもたちは労働を強いられてしまうのです。子どもたちが学校に通えず、子どもらしい時間が失われています。早すぎる結婚や児童労働の事例も多い事が分かっています。
地域の人々はよりよい生活を願い、困難な生活環境の中で前を向いて暮らしています。その姿勢を大切にした支援を通して、徐々に状況を改善し、生計を向上させ、自らが選択しながら生きる人生が送れるようになると、プランは信じています。
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