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「災害に強い小学校校舎建設プロジェクト」を開始しました~フィリピン~
フィリピン
教育
(更新)
プロジェクトの背景
フィリピンは地理的条件から、台風、地震、火山などの自然災害が多く発生する国です。2013年11月には、観測史上最大級の台風ハイエンが上陸し、フィリピンの9地域で、500万人の子どもを含む1500万人が被災、亡くなった人は6000人にのぼりました。教育施設の被害も大きく、公立の小学校・中学校の5898教室が全壊、1万4508教室が一部損壊しました。
東サマール州リョレンテ市スーン村とピリウ村にある、スーン小学校とピリウ小学校の2校も、甚大な被害を受けました。台風ハイエン後、損壊した教室の修繕が十分になされておらず、子どもたちが安心して学べる環境ではありません。
ピリウ小学校の現在の校舎。雨漏りを防ぐためビニールシートで覆われています
スーン小学校で授業を受ける子どもたちの様子
地域一丸となり、災害に強い安全な学校をつくる
プランは、スーン小学校とピリウ小学校に、教室備品を備えた1棟(2教室)および給水施設(スーン小学校のみ)を建設し、子どもたちの学習環境の改善を目指します。また、防災教育を行い、将来の災害に備える体制を構築します。
災害に強い学校をつくるためには、耐久性のある頑丈な施設を建設することはもちろんですが、教師や生徒に、被害を最小限にとどめるための防災の知識を普及させることが重要です。これらの知識は、災害時に、子どもたちが自らの身を守ることに役立つのみならず、周辺地域の防災にも大きく貢献します。
また、教師や生徒、保護者をはじめとする地域住民が中心となりプロジェクトの計画から実施、管理、評価までを行う、住民参加型で実施します。住民が主体的にプロジェクトに携わることで、自分たちのプロジェクトであるという意識が生まれ、プロジェクト終了後も、施設が適切に管理され、成果が継続していくことが期待されます。