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女の子が安心して学ぶ寄宿舎建設プロジェクト~ジンバブエ~
ジンバブエ
教育
(更新)
プラン・インターナショナル・ジャパンは、ジンバブエで「女の子が安心して学ぶ寄宿舎建設プロジェクト」を開始しました。プロジェクトでは、学校の近くに女子寄宿舎を建設することで、女の子が学業に専念して質の高い中等教育を受けられるよう支援を行ないます。
学業に専念できる支援を必要とする女の子たち
プロジェクトを実施するジンバブエ中部にあるミッドランズ州クエクエ郡のゾンベ村とシロベラ村の女の子たちは、毎朝早く起きて水を汲み、薪を割り、火をおこし、家族全員のために食事を作り、皿洗いをするのが日課です。さらに、放課後には家の中や外の掃除など、夜遅くまで家事労働が課されます。また、最寄りの学校までの道のりは、平均で往復約20キロ。これは大きな負担となるだけでなく、性暴力などの危険をともないます。重い家事労働、危険を含む遠距離通学は、女の子の心身に大きな負担をかけるため、中途退学の原因となっています。
間借りした寄宿舎の台所。衛生的とはいえません
対象学校の女の子たち
自主性を育てる寄宿舎の生活
寄宿舎には、2人用の部屋10部屋(ベットと机とイス付き)と保護者(教師か寮母)用の部屋、自習室などが設けられます。屋外には、台所、洗濯場と物干し場、さらに夜間の安全性も考慮したトイレと浴室を寄宿舎のすぐそばに建設する予定です。
女の子たちは、週末になると自宅に帰り、1週間分の食物を家から持参します。「寮のキャプテン」と呼ばれるリーダーを選び、女の子たち自身が食事や掃除、洗濯、施設の維持管理をすることで自主性を育てる計画です。通学の時間がなくなるため、勉強や読書、友だちとの会話、自分のための時間を持つこともできるようになります。
現地担当者からの声
リナ・マチスキ/プラン・クエクエ現地事務所長
「私たちの地域の女の子は、男の子に比べて家事労働の負担が大きく、勉強できる時間は充分にとれません。女の子は性暴力や早すぎる結婚の結果、中途退学せざるを得ないことも多いのが現状です。学校に寄宿舎があればもっと勉強時間を確保することができます。『1人の女の子の教育は、国全体を教育することだ』という言葉があります。その言葉を体現したプロジェクトだと思います。日本のみなさんが、女の子たちの力を最大限に引き出し、開花させるためのプロジェクトに温かいご支援をお寄せくださることに、地域の人々を代表して御礼を申し上げます。」