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ハイチ便り ~プロジェクト1年目の成果とチャイルド訪問~

プログラム部
冨田 佳代

中南米

更新)

今回で3回目となるハイチ出張。2013年11月から日本政府の資金で実施している、水と衛生プロジェクトの視察と、チャイルドへ支援者からの手紙を届ける活動に同行しました。

まずは、水と衛生プロジェクトの進捗からお伝えします。

清潔で安全な学校トイレの完成

プロジェクト開始前、学校のトイレの状態は劣悪でした。個室のドアは壊れ、タンクからは汚物があふれかけていました。汚いトイレを使用したくなかったからでしょうか、子どもたちの多くはトイレを使用せずに、屋外で用を足していました。手洗い場もなく、トイレの使用後に手を洗う習慣が根付いておらず、それが原因で下痢などの水を起因とした感染症にかかる子どもが多くいました。

2014年8月に、念願の新しいトイレが完成。子どもたちが安全に使えるよう、さまざまな工夫がされています。幼稚園児が使用しやすいように、高さの低い便座を設置。また、車イスの人が使用できるように、トイレの入り口から個室までをスロープでつなぎ、車イスのまま使用できる大きなサイズの個室を設置しました。雨水を利用した手洗い場所も完成。これで、トイレ使用後に手を洗うことができます。

新しい手洗い場で手を洗う女の子。

新しい手洗い場で手を洗う女の子。

「プランのおかげで、素晴らしいトイレができました。子どもたちが安全に使用することができます。大切に使います。」と校長先生は嬉しそうに話してくれました。今後、各学校に設立した「学校衛生委員会」が中心となり、トイレの清掃や維持管理を行っていきます。

もう、屋外で用を足す子どもたちはいません。新しくできた清潔で安全なトイレに、みんな大満足です。

子どもクラブの成長
絵を見せて衛生習慣について説明するメンバーたち

絵を見せて衛生習慣について説明するメンバーたち

コミュニティに立ち上げた子どもクラブの活動も盛り上がっています。これまで6カ月間にわたり、クラブのメンバーに対して定期講習会を実施してきました。プロジェクト終盤の今、メンバーが自発的に地域住民へ衛生に関する知識や習慣を伝えていけるよう、ファシリテーションの方法を教えています。

私が視察した日は、子どもクラブのメンバーがそれぞれ1人あたり2人の友だちを連れてきていました。クラブメンバーがトレーナーとなり、友だちへ衛生に関する知識や習慣を教える練習をする日だったのです。はにかみながらも、自分たちが学んだ知識について一生懸命伝える子どもたち。やはり、同世代の子ども同士の学びあいは効果的です。今後も、トレーナーとして成長したクラブメンバーがキーパーソンとなり、地域で衛生啓発活動を続けていきます。

子どもの世界を広げる支援者からの手紙

ハイチの首都ポルトー・プランスから車で1時間の距離にある、ベズットコミュニティに住むチャイルドを訪問しました。2010年の大地震の影響を強く受けた地域ですが、プランのスポンサーシップのおかげで、地域の復興が進んでいるようです。

今回訪問したチャイルドはベティソンくん。4才の男の子です。まだ字が読めないベティソンくんに、プランの職員が香港の支援者からの手紙を読み聞かせました。最初は恥ずかしそうにうつむいていたベティソンくんですが、高層ビルが立ち並ぶ香港の街並みのポストカードを見せると、興味津々です。これから、支援者との交流を通じて異なる文化に触れ、ベティソンくんの世界が広がっていくのではないでしょうか。

今回初めて、チャイルドを訪問しましたが、支援者との交流がチャイルドへ与える影響の大きさを感じました。互いに会うことはできない場合も多いかもしれませんが、手紙や写真の交流は、確かにチャイルドの人生を豊かなものにします。

ベティソンくんに、支援者からの手紙を読むプランの職員。

ベティソンくんに、支援者からの手紙を読むプランの職員。

ベティソンくんの家族。中央後ろの兄も、チャイルドです。

ベティソンくんの家族。中央後ろの兄も、チャイルドです。

途上国に暮らす1人の子どもとその家族との交流を通して、子どもの成長を見つめながら、地域開発を支えるプラン・スポンサーシップ。彼らとの交流を通じて、支援をする側の世界も広がります。ぜひ、交流を始めてみませんか!

【ご参考】

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