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途上国と日本、女性は似たような問題に直面している!?
コミュニケーション部
久保田 恭代
Japan日本
事務局より
(更新)
「わたしは13歳、学校に通えずに花嫁になる。」のトークセッションに参加
2015年2月18日、公益財団法人である日本女性学習財団が主催するブックトークに参加。2014年に執筆した「わたしは13歳、学校に通えずに花嫁になる。」の誕生秘話や、私がこれまでにプランの活動地域で出会った女の子たちの生活ぶりや抱いている夢などをご紹介しました。参加者は、10代から70代までの32名。学生の方や男性の姿も、少数ではありますが見られ、関心の広まりが感じられました。
今回のテーマになった著書
講演の模様
パキスタン男性の言葉に、聞き覚えのある日本の女性たち
インドやトーゴでのプロジェクトとともに、私が、2013年に視察したパキスタンの女の子の非公式学級と職業訓練のプロジェクトをご紹介したときのことです。早くに結婚をさせられ、家事と育児に追われる若い女性たちが、経済的自立を求めてプランによる職業訓練を受ける凛とした姿に、参加者の皆さんも胸を打たれたようです。「家事、育児の手を抜かなかったら、職業訓練に通ってもいい」と夫に言われたという女性たちを紹介しながら、「皆さんもどこかで聞いたセリフではないでしょうか?」と問いかけたところ、会場内の各所から笑いがもれました。
女性が社会に出ようとしたときに直面する壁は、日本もパキスタンも、その他の国々も似ています。それは、「女性は社会に出るべきではない、それだけの能力はない」「まずは家庭での役目を果たすべき」といった周囲からの偏見。そして当事者の女性もそう思い込まされてしまうことです。日本女性学習財団の村松泰子理事長も、ジェンダー・ギャップ指数の日本の順位の低さに言及しつつ、「ジェンダーの問題は、途上国だけではなく日本にもある」とコメントしてくださいました。
村松理事長(右)は教育の大切さを強調されます
職業訓練を受けるパキスタンの女性たち (撮影:山田真実/文藝春秋)
途上国の女の子の問題=自分ごと
学校や会社帰りの参加者で会場は埋まりました
参加者の方から寄せられた感想を見て、途上国の女の子の問題を「遠い国のかわいそうな人たちのお話」としてではなく、「自分にも当てはまること」と“自分ごと化”して受け止めてくださったことがよく分かり、「女の子の問題は、現象は違って見えても、程度の差はあっても、途上国も日本も根っこは同じ」というメッセージが伝わったとうれしく思いました。
寄せられた感想の一部
- 「途上国の女の子たちをとても身近に感じました」
- 「女性への偏見・蔑視は男性自身を追い詰めることにつながるということに気付く人が増えてほしいと思いました」
- 「日本人にとって自分の国の現状を当たり前と思わず、問題視して声に出していかなければいけないと思いました」
ご来場くださった皆さま、ありがとうございました!
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