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百聞は一見にしかず~ネパール・スタディツアーに参加してきました~
翻訳ボランティア
伊藤 直子
Asiaアジア
(更新)
Namaste!Tapai lai kasto chha?(こんにちは!お元気ですか?)
2015年2月28日~3月10日にかけて、ネパール・スタディツアーに参加しました。私は20年近くにわたり、プラン・ジャパンの翻訳ボランティアとして、最初はチャイルドからのレターを、途中からはプラン・スポンサーシップの支援者に送る活動報告書の翻訳をしてきました。地域の活動報告書には、乳幼児の健康、子どもの権利、教育、早すぎる結婚、児童労働、貯蓄、水と衛生、家計の安定、女性の権利など、地域が抱える様々な問題と、それを改善していくためのプロジェクトのことが書かれています。その都度状況をイメージしながら翻訳してきましたが、それが実際の状況をきちんと説明できているのか確信がもてない部分が常にありました。子育てが一段落した今回、12月にネパール・スタディツアーの募集を知り、「目で見て確かめたい」という思いが湧き、参加を申し込みました。
人々の意識に働きかける取り組み~女の子の早すぎる結婚防止プロジェクト~ラウタハット活動地域
女の子の早すぎる結婚防止プロジェクトで、ライフスキル教育を受ける女の子たち
カトマンズに到着後プラン・ネパールの活動について説明を受け、実際にそれぞれのコミュニティで行われているプロジェクトを視察に行きました。
ネパールの出生登録は全国平均で40%と低く、年齢を詐称できてしまう現実、また法的には罰則があるにも関わらず、花嫁の持参金は年齢が低いほど安くて済むため、幼いうちに結婚をさせてしまう慣習により、特に女の子は教育の機会が奪われてしまいがちです。一方、プランの活動地域では出生登録は100%と聞きました。そこでは、人々の意識変革を促すために、早すぎる結婚の防止を訴える啓発劇が地域の若者により上演されました。慣習、意識を変えようと、活動地域の人々が自ら取り組んでいるのをひしひしと感じました。こうした地域の人たちの取り組みが徐々に地域を変えていくことでしょう。
子どもたちのキラキラした目、希望~働く子どもたち支援プロジェクト~モラン活動地域
働く子どもたち支援プロジェクトで、貯蓄プロジェクトに参加する
子どもたちと記念写真
児童労働が行われないよう徹底した取り組みをしている、ネパール東部にあるモラン活動地域では、飴を売ったり、ミルクを売ったりしながら働いて家計を助ける子どもたちが多くいます。彼らに「学校には行っていますか」と質問すると、全員キラキラした目で、「行っている」との答え。どの顔にも学校に行けることの喜びの表情がありました。金融サービスを受けられないコミュニティで、貯蓄について学ぶ子どもたち。貯めたお金は、家の補修やお母さんが野菜を売る店を出す資金の一部に充てる、将来自分を磨くため専門的な学校に行く資金にするなど、その使い道を話してくれた子どもたちの目には希望が垣間見えました。
う~ん、日本ではどうでしょう?
日本の支援者による給水設備設置のプロジェクトがまさに始まるというコミュニティを訪れたときは、人々が踊りを披露しながら歓迎してくれ、まるでお祭りのよう。私たちの昼食も用意してくれていました。日本で失われた人々の触れあいの濃さがネパールには残っている気がしました。
最後に
百聞は一見にしかず、は本当でした。見てみないとわからないことが一杯。
きっときっと、ずっとこの11日間は覚えているでしょう。
Feri Bhetau la.(また会いしましょう)
給水設備設置プロジェクトで、実際の水汲み仕事を体験
コミュニティでの食事
モランの給水設備設置プロジェクト実施地域での歓迎会
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