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伊勢志摩サミットで考えるジェンダー平等

事務局長
佐藤 活朗

Japan日本

事務局より

(2016/05/13更新)

2015年9月の国連総会において、2030年までに達成を目指す「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」が、全会一致で採択されました。

2016年5月三重県伊勢志摩で開催されるG7サミット会議は、SDGsの合意以後初めて開催されるというタイミングからも、先進主要国がSDGsの諸課題に取り組む姿勢や考え方が問われるとともに、女性や貧困の問題に対してこれまで積極的な姿勢を見せてきた日本が議長国としてどのようにリードするのか注目されます。

写真:持続可能な開発目標(SDGs)

ジェンダー視点の重要性

では、SDGsのなかで、プランが特に大切と考える世界の女の子や女性の問題とはどのようなもので、なぜそれが急を要する課題なのでしょうか。

SDGsでは、目標5に「ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う」が掲げられました。また、SDGsの前文には、「ジェンダー平等の実現と女性・女の子のエンパワーメントは、すべての目標とターゲットにおける進展において死活的に重要な貢献をするものである」と明記されています。つまり、「ジェンダー視点」は、他の目標の達成をも左右する共通かつ分野横断的な課題なのです。

写真:SDGsの目標5:ジェンダー平等の実現

SDGsの目標5:ジェンダー平等の実現

ジェンダーは人権の問題であることもあらためて思い起こしたいと思います。人権とは国連や国際社会がより良い世界を目指す際に基礎となる基本的な考え方のひとつで、国や社会の違いを越えた普遍的なものです。しかし世界の多くの地域や国で、それぞれ問題の性質は異なるとしても、依然女の子/女性に対する差別は広範に広がっていて解決には程遠い状況にあります。影響を受けている人々の数からみれば、ジェンダー問題は世界が抱える最大の人権問題であるということもできるでしょう。

先進国はもう傍観者ではいられない

ジェンダー問題は当事者だけで解決するには難しすぎます。インターネットや交通の発達のおかげで、世界各国で起きていることや人権が満たされていない当事者の声がそのまま伝わりやすくなった現在、先進国に住む私たちも、「遠いどこかの国のことだから」と気にしないようにすることはできなくなりました。また、SDGsは途上国だけの目標ではなく世界共通の目標です。SDGsの理念、つまり世界共通の問題として知恵を出しあい、力を合わせて解決していく姿勢が重要なのです。

G7伊勢志摩サミットでは、前回ドイツで行われたエルマウ・サミットの成果を踏まえ、教育を含む女性のエンパワーメント、自然科学・技術分野における女性の活躍推進などのテーマが取り上げられ、主要議題として、あらゆる分野で女性活躍推進への機運を高めるため「女性」に関するテーマが取り上げられることは歓迎できます。

プランの提言

国際NGOプランは現在、Because I am a Girlキャンペーンとして、地域の中でも底辺に置かれがちな女の子の問題に特化して支援を実施し、ジェンダー平等と女の子/女性のエンパワーメントを推進しています。その経験に基づき、サミットで「女性」「開発」に関する議論をする際に、特に大切と考える点として、次の3つを挙げたいと思います。

●女子中等教育の推進

世界では思春期の女の子の5人に1人が学校に通っていないなど、性別によって中等教育の機会には大きな格差があります。質の高い中等教育を終えることは、女の子の将来の経済的な自立の可能性を高め、貧困の連鎖を断ち切るだけでなく、社会的な発言権や地位の向上・参加を通じより良い社会の実現にもつながります。

逆に、女の子が中等教育を受けられない現状の経済的損失は、途上国・東欧諸国65カ国で毎年10兆円にのぼるという試算もあります。途上国の基礎教育支援、特に女の子の前期中等教育支援の強化を重点として、必要な資金コミットメントを行う必要があります。

写真:学校で学ぶエチオピアの女の子

学校で学ぶエチオピアの女の子

●児童婚(早婚)*の撲滅

児童婚は女の子の教育を阻む大きな原因であるだけでなく、心身の健全な成長に害があり、将来の経済的自立の可能性も奪い、貧困の連鎖につながります。各国が児童婚を撲滅する政策を後押しするよう支援を強化する必要があります。

*:国連で定められている子どもの権利条約では18歳未満を子どもと定義しているが、世界では女の子の3人に1人が18歳未満で結婚している。

写真:幼い母親と3歳の娘(ネパール)

幼い母親と3歳の娘(ネパール)

●ジェンダーに基づく暴力の根絶

多くの国で女の子が通学途中や校内において性暴力の被害に遭うケースが後を絶ちません。このことは深刻な人権侵害・犯罪であるだけでなく、女の子の通学を妨げ、性別による教育格差が生じる原因の一つになっています。学校内外でのジェンダーに基づく暴力を根絶し、女の子が安心して教育を続けられる環境を確保するための支援を強化する必要があります。

写真:プロジェクトにより通学を再開したシエラレオネの女の子たち

プロジェクトにより通学を再開したシエラレオネの女の子たち

今回のG7伊勢志摩サミットで「女性」や「開発」をめぐる様々な課題について、将来「女性」となる「女の子」を含めることで、議論が深まることを期待しています。また、「ジェンダー平等と女性・女の子のエンパワーメント」の達成に向けた各国の政治的意思を首脳宣言に盛り込み、日本としても国際社会を主導し、相応の責任を果たす用意があることを表明することを求めます。

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