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【プロジェクト報告】女の子の早すぎる結婚対策プロジェクト~スーダン~
女の子だから
(更新)
早すぎる結婚の防止を促すメッセージが書かれたポスター
2013年7月~2015年2月末(1年8カ月間)にわたり実施した、スーダンの女の子の早すぎる結婚対策プロジェクトが終了しました。プロジェクト実施地域は、国内でも最も経済的に困窮している東部に位置するカッサラ州でした。早すぎる結婚の慣習が根づいており、8歳から12歳までの子どもを含む18歳未満の子どもが、年長者と結婚するケースが多く見られる地域です。プランは、このような状況を改善するため、地域の人々と連携し、早すぎる結婚の撲滅を目指しました。
地域全体で人々の意識を啓発~「早すぎる結婚ゼロ」を目指すコミュニティの誕生~
コミュニティ住民への意識啓発ワークショップの様子
伝統的慣習である早すぎる結婚を尊重する人々の意識を変えることは簡単ではありません。プロジェクトでは、地域の様々なレベルで意識啓発活動を行いました。まずは、宗教指導者やコミュニティリーダーといった影響力をもつ人々に意識啓発ワークショップを行い、早すぎる結婚の弊害について理解を促し、早すぎる結婚防止のための計画を策定。また、各コミュニティで、「子ども保護グループ(10グループ・50人)」を設立し、メンバーに対しトレーニングを行い、早すぎる結婚を未然に防ぐ体制を構築しました。さらに、ポスター(1000枚)の配布やラジオ放送(60回)を通じて、コミュニティ全体に普及活動を行いました。識字率が低いカッサラ州では、写真や音声を用いてメッセージを伝えることは有効的な手段です。
このような活動を通じて、少しずつではありますが、対象コミュニティの人々の意識に変化が見られるようになりました。プロジェクト終了時には、4つのコミュニティのリーダーが、2018年までに「早すぎる結婚をゼロにする」目標を宣言しました。
女の子自身のエンパワーメント~女子教育クラブの成長~
カッサラ州教育省の協力を得て、16コミュニティにある18の小学校で「女子教育クラブ」を設立し、クラブメンバー(360人)にトレーニングを行いました。女子教育クラブの主な役割は、他の生徒や住民に対し女の子が教育を受ける権利を訴え、両親の無理解により早すぎる結婚や中途退学をさせられた女の子が学校に戻れるよう支援することです。女子教育クラブは、歌や踊り、人形劇などを取り入れた啓発イベントを行い、参加者たちは楽しみながら女の子の教育を受ける権利を学ぶことができました。また、女子教育クラブメンバーによる献身的な説得を受け、これまでに、中途退学をした女の子40人が学校に戻ることができました。
“私は4学年(10歳)の時に学校を中退しました。なぜなら、私の両親やコミュニティが、10歳をこえてから学校に通うことを許可しなかったからです。ある日、女子教育クラブのメンバーが私の家を訪問し、両親を説得してくれました。今、私は学校に戻り、勉強を続けることができています。(ハウさん)”
女子教育クラブメンバーの女の子は、他の女の子のロールモデルにもなります。トレーニングを通じて自信をつけたメンバーが、女の子が教育を受ける権利について堂々と発言する。その姿は、女の子にも教育を受け続け、社会に参加できる力があることを示しています。
楽しそうにディスカッションする女子教育クラブメンバーたち
女子教育クラブによる啓発イベントに参加した女の子たち
伝統的慣習である早すぎる結婚を完全になくすまでには、まだまだ時間がかかります。しかし、1年8カ月間の活動を通じて、コミュニティで早すぎる結婚を防止するための体制を構築することができました。プロジェクト終了後も、地元政府と住民が連携し、早すぎる結婚の撲滅に向けた活動の継続が期待されます。
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