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HIVの母子感染を防止する妊婦健診~カメルーン~
女の子だから
(更新)
HIV感染とエイズ発症が深刻化しているカメルーン北西部にあるワム保健地区では、携帯電話のショートメッセージ機能を利用した妊婦健診の受診を促進することで、母子感染の防止に取り組んでいます。
ショートメッセージで健診日時をお知らせ
ワム保健地区では、妊婦健診の受診者が少ないこと、男性の理解不足から妊産婦の受診機会が妨げられることなどが、HIV母子感染の広がる要因になっています。妊娠初期に感染がわかり、適切な対策をとることができれば赤ちゃんへの感染率は大きく下げることができると言われており、妊婦健診の役割は大変重要です。
プロジェクトでは、ショートメッセージで妊産婦に次回の訪問日時を知らせて定期的な受診を促しており、2013年から2015年にかけて、732のメッセージが発信されました。
妊婦健診の受診者が増加しています
確認メッセージが妊婦の受診意欲を促します
HIV母子感染の防止に向けて
ショートメッセージを利用したシステムは、機能の維持やデータ管理について改善点はありますが、地域の保健・医療関係者からは好評で情報量を増やして継続的に活用したいという声があがっています。今後は、多くの男性の参加を促すための工夫を加えたり、出産後も母親がワクチン接種や母乳育児を学ぶために保健所に足を運ぶよう呼びかけていく予定です。
「妊娠3カ月のころ、村の集まりで妊婦健診に登録するようすすめられて、携帯電話の番号を登録時に渡しました。すると、ショートメッセージでお祝いの言葉とともに次回の健診日の確認情報が届きました。ショートメッセージのおかげで、妊婦健診を4回受診できました。子どもも、生後6週間で受けた検査でHIV陰性であることが分かりました。すべての妊産婦がこうしたショートメッセージを受取れるようになるといいと思います」と、生後3カ月の赤ちゃんのお母さんは語ります。
プロジェクトは、妊産婦、特にHIVに感染している人々を守り、子どもたちが健康に育つことのできる環境づくりに貢献しており、地域の女性、保健機関、指導者たちも妊婦健診の重要性に対して理解を深め、保健サービス向上への意識を高めています。
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