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国際社会でさらに高まる教育の重要性~「教育の国際デー」制定に寄せて~
お知らせ
女の子だから
(更新)
2019年1月24日は、第一回の「教育の国際デー」です。2018年12月3日に国連総会は、平和と発展のための教育の役割を称えて、毎年この日を国際デーとすることを採択しました。この機会に教育に関わるあらゆる関係者が、教育の普及にむけ取り組みを一層強化する必要性が改めて強調されています。
課題が残る世界の教育の現状
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」のなかで、教育は目標4として「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」と定められています。教育は基本的人権であるばかりでなく、貧困撲滅、健康の改善、ジェンダー平等、環境の持続可能性の促進、平和で回復力のある社会の構築など、あらゆる社会課題の解決に貢献すると考えられています。しかし現在、世界では、初等教育の学齢期の子どもの9%にあたる約6400万人、中学校の学齢期の16%にあたる6100万人、高校の学齢期の36%にあたる1億3800万人が学校に通えていません。2016年時点で、中学校に男の子と同じように女の子が通っている国は54%。高校については、22%の国しか就学率におけるジェンダー平等を達成できていません。
国際的に高まる「危機状況下の教育」への関心
学校に通えない子どもの半数以上は、紛争や自然災害の影響を受けた国に暮らす子どもたちです。2018年6月、カナダのシャルルボワで行われたG7サミットにおいて、紛争や災害といった危機状況下にある女の子と女性のための教育支援について、カナダ、ドイツ、日本、イギリス、欧州連合(EU)、世界銀行が今後3年間で29億ドルの支援をすることが発表されました。国際的にも関心が高まる危機状況下の教育に対して、プランは、危機状況下にある思春期の女の子のニーズを探るため、南スーダンにおける紛争の影響を受けた女の子、バングラデシュの難民キャンプで暮らすロヒンギャ族の女の子、チャド湖流域に暮らす女の子の状況を調査した報告書を発表しました。
難民キャンプで暮らすロヒンギャ族の女の子
3カ国の女の子が直面している課題
- 日常生活で暴力にあうリスクにさらされている
- 十分な食べ物がなく、空腹のまま眠りについている
- 兄弟の面倒を見たり家事全般をこなしたりなど、学校に行く時間を犠牲にしている
- 性と生殖に関する健康も含めた医療サービスをほとんど受けられていない
詳細はこちらをご覧ください。
危機状況下にある思春期の女の子たち 南スーダンからの声
危機状況下にある思春期の女の子たち ロヒンギャの人々からの声
危機状況下にある思春期の女の子たち チャド湖流域からの声
危機状況下の女の子に教育を
危機状況下では、子どもたちの権利、とくに、女の子の権利がより侵害されることがわかっています。学校に通っていない女の子たちは、人身取引、早すぎる結婚や妊娠、ジェンダーに基づく暴力の危険性が高まります。プランは、緊急時の取り組み、とくに教育に関しては、女の子の特有のニーズと課題に取り組むようにしています。プランはもっとも取り残されている女の子の教育に焦点が当たり、各国が必要な資金を投資するように呼びかけています。危機状況下にあっても教育を受ける機会があれば、彼女たち自身の人生が変わり、家族や地域社会によい影響を与えることにつながるためです。
「南スーダンを平和にしたいです。そして、国を発展させたいです」南スーダンの女の子
プランは引き続き、危機状況下の女の子の教育や必要な支援に対する国際社会の関心を高め、政府が危機状況下にある子どもたちに質の高い教育を保障するよう、働きかけを強化していきます。
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3カ国の女の子から共通してあげられた声