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女の子たちに新しい物語を~世界ガールズ・レポート2019~

女の子だから

更新)

プラン・インターナショナルは10月11日の国際ガールズ・デーに合わせて、世界の女の子の現状を報告した世界ガールズ・レポートを発行しました。
2019年のタイトルは「女の子たちに新しい物語を」。映画や広告といったメディアの中で描かれるジェンダー(社会的性別)の描かれ方が、女の子や若い女性の生き方にどのような影響を与えているかを明らかにしました。

写真:女の子に新しい物語を

女の子に新しい物語を

メディアでのジェンダー描写

今から約25年前の1995年、北京で女性の権利に関する20世紀最大規模の会議である第4回世界女性会議が開催されました。会議では、「メディアとジェンダー」についても重要議題として議論され、会議の成果文書として「北京宣言」と、宣言を実現するための具体的な行動指針をまとめた「北京行動綱領」が採択されました。「北京行動綱領」には、貧困を始めとする12の領域が含まれており、「女性とメディア」の項目では、各国政府、自治体、市民に対し、メディアが固定観念にとらわれない女性描写を促進することや、国民のメディアを批判的に見る力を育成することなどが求められています。

今回のレポートは、Geena Davis Institute on Gender in Media とプラン・インターナショナルの協力によって、2018年に20カ国で最高興行収入を上げた56本の映画を分析しまとめています。またこの調査には、プランが活動する複数の国でのインタビューと、女の子と若い女性とともに行ったグループ・ディスカッションの内容が含まれています。

写真:固定観念を打ち破ろう!

固定観念を打ち破ろう!

  • ※映画の分析を行った20カ国(アルファベット順):ベナン、カナダ、デンマーク、ドミニカ共和国、フィンランド、ドイツ、ホンジュラス、インド、日本、オランダ、ペルー、フィリピン、セネガル、シエラレオネ、南スーダン、スウェーデン、ベトナム、ウガンダ、アメリカ合衆国、ジンバブエ

おもな調査結果

20カ国56本の映画と、5カ国での広告の分析により、以下が明らかとなりました。

  • 映画においてリーダー的役割を担う登場人物の42%が男性であるのに対して、女性は27%であった。
  • 映画において、女性リーダーの15%は体の一部がクローズアップされるなど、性的対象として描かれているのに対し、男性は4%であった。
  • 映画において、女性リーダーの30%は露出の多い服装をしており、男性の7%に対して4倍以上であった。
  • 映画において、女性リーダーの15%が体の一部を強調されており、男性リーダーの8%に対してほぼ2倍である。
  • 映画の中の女性リーダーの5%はセクシュアル・ハラスメントを受けているが、男性は1%である。
  • 映画と広告のいずれにおいても、女性は職場より家庭内の存在として描かれている。
  • 女の子と若い女性は映画の中に、ロールモデルの登場や多様性の存在を求めている。
  • ※広告の分析を行った5カ国:ドミニカ共和国、インド、日本、セネガル、南スーダン

身近な広告から女の子が受け取るメッセージ

レポートでは、映画のほかにも、広告におけるジェンダーの描かれ方の分析もしています。日本を含む5カ国から女の子たちが調査に参加し、身近にある広告を写真に撮り、広告でのジェンダーの描かれ方についてどう思うかのグループ・ディスカッションを行いました。この調査には、日本も参加し、5カ国の女の子たちが見た広告からは、以下の共通項が見つかりました。

  • 女性の体が商品を売るために使われている
  • 広告から「女の子はかわいくなくてはならない」というメッセージを受け取る
  • 広告から「女性の居場所は家庭」というメッセージを受け取る
  • 広告では、男性は女性よりも知性があるように描かれている
  • 広告では、男性の方にリーダーシップがあるように描かれている

写真:メディアでの女の子の描かれ方を変えることが必要です

メディアでの女の子の描かれ方を変えることが必要です

「新しい物語」を伝えるために

レポートでは、メディアでジェンダーを平等に描くために必要な提言をまとめています。

  1. 女の子たちのロールモデルを描く
    メディアにおいて、女性のリーダーシップを可視化し、それが当たり前であるような物語を作ることが必要です。物語は若い女性たちの願望や意欲を伸ばすものであり、意欲を削ぐようなものであってはなりません。
  2. 映画の中で女性と女の子を性の対象として見たり、モノのように扱ったりするのをやめるべき
    内容が差別的なもの、有害な固定観念や慣習を助長するようなものにならないようにすべきです。
  3. 映画製作に関わる女性の監督、プロデューサー、脚本家に投資、あるいは助成すること
    女の子と女性たちを描く作家に、時間とお金を投資すると同時に、メディアにおいて女の子と女性を重要な存在とするために、会社での嫌がらせや差別の問題に取り組むこと。

女の子の声

  • メディアは私たちの考えやどのように世界を見るかということにおいて、大きな影響力を持っている。私の人生において、メディアは重要な役割がある。(カナダの若い女性) 
  • 広告は社会の鏡だ。広告から社会が私たちに求める女性像が見える。(日本の女の子)
  • 日本の広告は主体的に女性がリーダーシップをとっているものもあると思うが、多くは良妻賢母であったり、女性が受け身の立場で描かれていたりするものが多かった。(日本の若い女性)
  • 広告は女の子を性の対象として使っている。(ドミニカ共和国の女の子)

写真:「『あなたならできる』と励ましてくれるロールモデルを必要としている」(ドミニカ共和国の女の子)

「『あなたならできる』と励ましてくれるロールモデルを必要としている」(ドミニカ共和国の女の子)

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