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iPhoneに生理の絵文字が誕生~プラン・インターナショナルの取り組み~
お知らせ
女の子だから
(更新)
2019年10月29日にiPhone(iOS 13.2 バージョン)で女性の生理の絵文字が誕生しました。「生理で困ったことがあっても周囲に話せない」女の子や女性が多いなかで、「絵文字なら気軽に話せる」といった要望に応えたものです。誕生にはイギリスのプラン・インターナショナルが大きく関わっています。誕生にまつわるストーリーをご紹介します。
絵文字には世界を変えるパワーがある
2017年にイギリスのプランが、国内で女の子と女性を対象に生理に関する調査を実施しました。イギリス国内でも生理についての正しい知識が不足していたり、恥ずかしいという意識が強く、悩みがあっても周囲となかなか共有できない実態がわかりました。「どうしたら、生理についてもっと気軽に話し合うことができるか」という問いかけに対して、調査に参加した18~34歳の女性の約50%が、「絵文字が有効」と回答しました。気軽なコミュニケーションのツールとして使うことで、抵抗感がなくなるというのです。
絵文字は、生理は隠すものと考えるのを止めるのに役立つと思います
5万5000人以上が絵文字の誕生を後押し
そこでプランは絵文字のデザインを作成し、人気投票をするキャンペーンをオンラインで実施。作成された5つの候補のうちから、もっとも得票数が多かったデザインをユニコードコンソーシアム※に提出しました。最初の候補は残念ながら採用されませんでしたが、試行錯誤を重ねて今回採用されました。キャンペーン開始から約2年を経て、ようやく絵文字が誕生することになりました。
- ※絵文字を管轄する団体
経血をイメージした絵文字
生理にまつわる3つの弊害~生理用品の不足、正しい知識の不足、恥とタブー視
絵文字の誕生に尽力したイギリスのプランの事務局長、ローズ・コールドウェルは、次のように語ります。
「待ちに待った生理の絵文字の誕生です。このことで、生理のタブーや恥ずかしいという気持ちがなくなれば本当にうれしいです。『絵文字があると生理について話しやすい』という多くの意見を受けて、実現にむけて強い気持ちをもち、このキャンペーンを始めました。でも問題の解決にむけたほんの小さな一歩でしかありません。イギリスでも5人に1人の女の子は生理が原因でからかわれたり、いじめにあったりしています。また、プランが活動するジンバブエでは、最近発生したサイクロンで学校のトイレが被害を受け、生理期間中に女の子が学校を中途退学しています。さらにバングラデシュでは、ロヒンギャの女の子は生理用品を手にすることもできません。
生理にまつわる問題を解決するためには、生理用品の不足、正しい知識の不足、恥とタブー視、という生理にまつわる3つの弊害を乗り越えなくてはなりません」
アフリカでは女の子の10人に1人が生理で学校を休んでいる
プラン・インターナショナルは、男の子や男性と協働し、女の子と女性の性と生殖に関する健康と権利を守るために活動しています。なかでも女の子と女性の生理は大切なテーマです。
これからも多くの女の子と女性が、学校や仕事、そのほかさまざまな場面で、生理が原因で差別にあったり、機会を奪われないように活動していきます。
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
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