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政府と共同で子どもの保護マニュアルを制作~カンボジア~
世界の各地から
(更新)
カンボジアでは、プランをはじめとするNGOや行政による、子どもたちをあらゆる形態の暴力から守る取り組みが実を結び、子どもの保護に関する役割と責任を定めた公的なマニュアルが政府により策定されました。
子どもの保護マニュアル
カンボジアの首都・プノンペンに、政府関係者、国内外の子どもの権利専門家たちを対象に行なわれたマニュアルの説明会では、政府を代表して、「カンボジア子どものための国民会議」(Cambodia National Council for Children)事務次長ボウ・ソファン氏が、「このマニュアルは、子どもを守り、関係者と家族の連携を促す手段として、とても重要です」と述べ、子どもの権利を促進する活動の意義を強調しました。
ネットワークがもたらした成果
マニュアルの土台になっているのは、2007年以降プラン・カンボジアが活動地域で導入を進めてきた家族保護ネットワークという仕組みです。暴力からの子どもの保護を目的とする、地域に根ざした取り組みで、今では380ものネットワークが活動しています。持続的に暴力を防止し、暴力発生時に対応するために、ネットワークは行政機関と連結して機能しています。
子どもの権利団体の事業評価によると、これまでに350件以上の子どもの虐待が通報され、解決されたうえに、家族保護ネットワークの存在する地域で暮らす約70%の子どもと親たちは子どもたちの安全確保の重要性、子どもたちが虐待を受けた場合の対応方法を知っています。さらに、こうした地域の半数は家族保護ネットワークを維持するための予算を用意しています。
プランをはじめとするNGOによる地域でのネットワーク形成活動の効果が注目され、政府の関与のもとでネットワークを全国的に展開することが、今回のマニュアル策定の目的です。
子どもの保護は、持続的な子どもの権利の実現に欠かせない条件であり、子どもたちが安全に育つことのできる環境を整備することで、健康管理、教育など子どもの発達に必要なサービスが効果を発揮します。このマニュアルは子どもの保護に関わるすべての人をサポートし、政府やNGOが活用できるモデルを提供するものと期待されています。
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