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キノコ栽培でHIV感染者を支援~タイ~
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(更新)
プラン・インターナショナルは北部のチェンマイにおいて、2013年からHIV感染者やその家族への支援を開始し、地元の病院にHIVセンターを設立しました。HIV感染者とそうでない人が隔てなく交流し、キノコの栽培と収穫、販売などHIV感染者の生計向上のために一緒に活動できる場所として、地域に変化をもたらしています。
経済面、精神面を強くする活動
HIVセンター近くの小屋で栽培されたキノコは、病院やほかの場所でも販売され、病院食にも採用されるほどの人気です。キノコ栽培の成功をきっかけにHIV感染者が地域に受け入れられるようになり、自信を持てるようになりました。
キノコ栽培小屋でキノコの生育を世話する女性
キノコ栽培小屋
生産者グループメンバーのひとりは、「以前は地域の人たちがこのセンターを訪れることはほとんどありませんでしたが、今は訪れる人が増えてとてもよい雰囲気です。コーヒーを飲む人、キノコを買う人などが、HIVについて知る機会にもつながっています」と説明してくれました。タイの一部の人々は、依然としてHIV感染者による生産品を購入したり、消費したりすることを避けていますが、このプロジェクトにより差別や偏見が和らぎ始めています。
HIVセンターでキノコを買う看護婦
キノコ栽培小屋を見学する人々
さらなる活動の発展への期待
キノコ栽培による年間収入は5万バーツ前後(約16万円)に達し、これをセンターと栽培者との間で分配します。2016年7月からは、それまでに蓄えた利益を投じて規模を拡大。投資額を160%増やすことができました。これにより、病院が取り組んでいるHIVに関する正しい知識を広める啓発活動にも、より組織的に力を入れることができるようになりました。
ドラム缶を使ってキノコ栽培をする生産者グループメンバー
生産者グループは、さらにもうひとつ新しいキノコ栽培の小屋を作り、キノコの卸売りを発展させていく計画をしています。プランは、プロジェクトの持続的な運営と栽培者の経済的な安定のために、貯蓄グループも新たに結成する予定です。
プロジェクトを通じて、これからもグループメンバーの収入を増やし、ますます活動を拡大させていきたいと考えています。
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