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コミュニティの環境改善に取り組む子どもたち~エルサルバドル~
世界の各地から
(更新)
エルサルバドルは中米でもっとも小さな国です。人口密度が高く、工業化も一番すすんでいますが、暴力が蔓延している国でもあるのです。
多くの子どもたちは、経済的な事情や通学に時間がかかるなどの理由により学校に通っていません。家計を助けるため、家事や農業に早くから従事する傾向にあり、貧困のサイクルを繰り返します。若者には学びの機会がほとんどなく、男性たちのアルコール中毒が多く見受けられます。
その状況を改善するため、プラン・インターナショナルは子どもと若者が安心して生活できる環境づくりに取り組んでいます。
コミュニティを取り巻く環境
クスカトラン県のサン・クリストバルにあるコミュニティは、アルコールやギャングに関連した問題はまだありませんが、危険を感じ深く憂慮しています。また、子どもや若者にとっての課題として、遊びを楽しむためのグラウンドや安全に過ごせる場所がなく、学校には適切なトイレなどの基本的な施設もありません。
危険な場所を地図に書き込み共有
そこでプランは、6~17歳までのコミュニティの子どもたちの生活環境を改善するための聞き取り調査をし、その提案を共有するためのワークショップを開催しました。両親に伴われ小さな子どもたちも参加しました。
ワークショップでは、コミュニティの地図を描いて、子どもたちが安全でないと感じる場所を示し、裏面には、子どもたちが幸せに感じる場所を描く作業を行いました。
村の危険な場所や課題を地図に書き込む
参加者のひとり6歳のソフィアさんは、「コミュニティでもっとも怖い場所は、酒場とその周辺です。けんかは怖いです」と意見を言いました。酒場はほんどの子どもたちが危険な場所としてあげました。
14歳のサミュエルさんは、ギャングがコミュニティに広がらないことを望んでいます。 「ここでは、まだギャングの問題はほかの多くのコミュニティのように大きな問題ではありませんが、対策が必要です」
問題点、課題がしるされた地図
子どもたちの環境を豊かに
改善の提案は、遊び場とよりよいトイレ設備の設置にも集中していました。7歳のカルラさんは、「私はコミュニティには遊び場を、学校にはきちんとしたトイレ設備があったらいいと思っています」と言います。
そのほかの提案は図書館です。「コミュニティに図書館があればいいと思います。ここでは本を手にすることができません」と17歳のローランドさんは説明します。
村の問題点を話し合う男の子たち
プランは、コミュニティの人々の提案を取り入れて、子どもと若者の生活環境を改善する計画を作成し、彼らと協力してコミュニティを開発し、子どもと若者が健康で安全で豊かな生活を送ることができるよう引き続き活動していきます。
住民が時間をかけてすすめる地域の改善は、プラン・スポンサーシップでご支援いただけます。
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