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NGOとは?NPOとの違いや主な活動分野、私たちにできる関わり方

皆さんは、NGOとNPOの違いを知っていますか?どちらも社会的な目的や使命(ミッション)を持ち、利益を得るためではなく社会課題を解決するために活動している民間組織です。しかし、それぞれの成り立ちや取り組みには違いもあります。
この記事では、この2つの組織の違いについて、歴史や活動分野にも触れながら解説します。

写真:難民受け入れ施設で食料支援に並ぶ子どもたち(スーダン)

NGOとは?NPOとの違い

はじめに、NGOとNPOの違いと共通点について見ていきましょう。

NGOとは

まず、NGOについて説明します。NGOは、「Non-governmental Organization」(非政府組織)の略で、もともとは国連の場で政府以外の関係組織を示すのに使われていた言葉が広まったものです。最近では、開発、貧困、平和、人道、環境といった地球規模の問題に自発的に取り組む非政府非営利団体を指すのに使われています。

写真

NGOとNPOの違い

一方、NPOは、「Nonprofit Organization」の略で、日本語では「非営利組織」と訳されます。NPOは、さまざまな社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し収益を分配することを目的としない団体の総称です。そのため、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益は社会貢献活動に充てることになります。

NGOとNPOの違いは、活動内容と法人格の有無です。日本では、海外の課題に取り組む活動を行う団体をNGO、国内の課題に対して活動する団体をNPOと呼ぶ傾向にあります。また、NGO法人という法人格は存在しません。NGOを法人組織として立ち上げるためには、特定非営利活動法人(NPO法人)もしくは公益法人(一般社団・財団法人,公益社団・財団法人など)などの法人格を取得する必要があります。
また、NPO法人の中には、「認定NPO法人」という法人が存在します。認定NPO法人は、運営組織および事業活動が適正であり、公益の増進に資するものであり、一定の基準に適合した団体に認められる法人格のことです。

写真:ネパールでの学用品支援

ネパールでの学用品支援

NGO、NPOいずれも営利を目的とせず、市民が主体となって課題解決やよりよい社会をつくる目的で活動を展開しているところが共通点です。

よりよい社会をつくるためにできること

あなたにできる支援

NGOの歴史

つづいて、市民の手によってNGOが立ち上げられた歴史を振り返ってみましょう。

NGOの歴史は、第一次世界大戦にまで遡ります。戦争によって親を失い、飢えに苦しむ子どもたちが溢れかえっている状況に心を痛めた市民たちが、人道的な立場で活動するNGOや民間団体を次々に立ち上げました。第一次および第二次世界大戦では、宗教団体や赤十字などが、慈善事業や救済活動において重要な役割を果たすようになりました。
その後、1945年に結成された国際連合は、国連憲章にそうした民間団体と協力しあうことを記しました。「Non-Governmental Organizations(非政府組織)」という文字から、市民団体が作る組織はNGOと呼ばれるようになりました。1950年代後半頃から途上国への国際協力活動が始まり、アジアやアフリカの国々が独立した1960~1970年代には、環境や人権の分野でも協力活動が盛んになり、近年のNGOの形になりました。日本では1980年代以降さまざまなNGOが生まれました。

写真:④	1944年プランの施設で読書の練習をする孤児や難民(イギリス)

1944年プランの施設で読書の練習をする孤児や難民(イギリス)

現在、NGOは国連にとって重要なパートナーであり、国連と市民社会とを結びつける貴重な存在であるとされています。政策や事業計画の共通の関心事項について定期的に協議が行われ、国連諸機関がその目的を達成できるように日々協力しています。

NGOの主な活動分野

国際協力を行うNGO活動の対象分野は、開発・環境・人権・平和の4つに大きく分けることができます。特に、教育・子ども、保健医療、職業訓練、ジェンダー・女性、植林、復興支援などの活動が盛んに行われています。

幅広い分野で活動しているNGOですが、団体ごとに活動の手法は異なります。一つの分野に特化した活動をしているNGOもあれば、複数の分野にまたがった活動をしているNGOもあります。ここでは、上述の4つの分野における目的と具体的な活動内容について紹介します。

開発

主な目的

持続可能な開発目標(SDGs)の目標1「貧困をなくそう」では、貧困や格差の解消が掲げられています。そのため、多くのNGOは、貧困解決にむけて農村開発・地域開発・都市開発に取り組んでいます。農村地域の貧困や栄養不足を改善し生活基盤の整備にむけた開発は長らく進められていますが、近年では、都市部でも貧困・格差が広がっていることから、都市開発に重点を置き経済の発展に寄与している団体も現れています。

主な活動

農業など自然の資源とともに生活を成り立たせるため、「生計改善のための農業技術研修」を行ったり、「自然資源の持続的な管理・利用」を目指して地域の住民を対象とした農業指導が行わたりしています
また、人々が心身ともに健康に暮らせる社会を目指し、命を守り、人を育てる保健医療の支援も活発に展開されています。地域の住民たちを巻き込んだ活動が効果的であることから、保健ボランティアの育成や学校保健の推進も行われています。

写真:自身で栽培した作物を売る女の子(ベトナム)

自身で栽培した作物を売る女の子(ベトナム)

地球規模の環境問題が取り上げられるなか、最も身近な住まいの環境を清潔・安全・快適に維持する環境整備も実施し、次世代を担う子どもたちが健やかに成長できる環境保全に努めています。
また、貧しい環境に置かれた若者たちが、より良い条件のもとで新しい仕事に就き、家族の生計向上を助けるのはもちろんのこと、国の経済発展にも貢献できる人材として活躍することができるよう、教育の拡充や就職支援のための職業訓練も実施しています。プラン・インターナショナルも、若者たちの生計向上のための取り組みを展開しています

環境

主な目的

地球規模の課題である気候変動や石炭火力の環境問題などに対して、調査や政策提言を行い、イベントやウェブサイトでの発信を通じて市民へ伝え、アクションを起こす啓発を目指し活動しています。

主な活動

「環境教育」や「植林・森林・海洋の保全・生物多様性」「気候変動・温暖化対策」などの活動を実施しています。

人権

主な目的

SDGsの前文では「誰一人取り残さないことを誓う」こと、そして「(目標とターゲットは)すべての人々の人権を実現し、ジェンダー平等とすべての女性と女児の能力強化を達成することを目指す」ことが謳われています。このことからも、NGOの活動において、人権とジェンダー・女性の視点は必須の項目と言えます。

主な活動

「差別・格差の是正」や「社会参画」「ビジネスと人権」「リーガルエイド」があります。
リーガルエイドとは、貧困層で裁判の費用を払うことができない人々へ、弁護士が無料で法律相談を行うことです。また、「女性の権利」や「子どもや女の子の権利」「ビジネスと人権」などの人権テーマで調査や政策提言を行っている団体もあります。人権イベントなども定期的に開催され、人権問題の理解を広げる取り組みが行われています。プラン・インターナショナルが行っている活動としては、10代の女の子の望まない妊娠を減らす取り組みなどがあげられます

写真:早すぎる結婚の防止などに関するトレーニング

早すぎる結婚の防止などに関するトレーニング

平和

主な目的

暴力的紛争を発生・再発させない国・社会を作り、平和で包摂的な社会を実現することを目指します。また、紛争リスクを低減し、国・社会が危機に対応する能力を強化することを目的としています。

主な活動

住民から信頼される政府をつくるための政府の能力強化・制度構築と、強靭な社会を形成するための住民・コミュニティの能力強化を進め、保護と能力強化を組み合せた人間の安全保障アプローチに基づく活動を展開しています。

私たちにできるNGOへの協力方法

地球上には、依然として貧困や飢餓に苦しむ数十億人の人々がいて、国内・国際的な不平等は拡大し続けています。この状況を改善するには、私たち一人ひとりが、地球規模の健康の脅威、より頻繁に発生する甚大な自然災害、悪化する紛争や深刻化する気候変動に向き合う必要があります。

一人では何もできなくても、思いを同じくする市民が集まり組織化されれば、大きな役割を担うことができます。政府でなくても、組織を作り、地球規模の課題の解決にむけて、それぞれの立場でともに対峙すれば、社会や世界を変えることができるのではないでしょうか
そのために、何ができるかを考えてみましょう。

写真:ネパールの子どもが描いた地球温暖化を憂える絵

ネパールの子どもが描いた地球温暖化を憂える絵

講座やワークショップに参加する

NGOが開催する講座やワークショップに参加することで、社会課題の現状や背景、NGOの活動内容や目的などを知ることができます。これらの集まりでは、NGOのスタッフやほかの参加者と交流を深めることも可能です。自分の関心や意見を共有し、新しい視点や知識を得ることで、新たな気づきを得て、アクションを起こすきっかけにすることができます。

ボランティアへの参加や寄付を行う

多くのNGOは、政府や特定の機関に属さず自立的に活動するための活動資金を寄付から得ています。活動に共感し応援してくれる寄付があるからこそ、支援を受けて救われる人々が存在し、守られる動植物があるのです。実際にNGOで働いたり活動したりしなくても、余暇を活用したボランティアや寄付を通して活動に参加することができます

国際協力の輪を広げるために

これまで述べてきたように、現在世界が直面している課題を解決するには、各国政府の取り組みだけでは不十分です。市民社会が手を携えてネットワークを構築し、国家がリーチできないような細部にまで入り込みきめ細やかに対応する必要があります。世界が直面している喫緊の課題に対処し、2030年までの達成を期限とするSDGsを実現するには、NGOと国際機関、行政や企業のさらなる連携が求められています
今を生きる人々が、国内外で起こっていることを知って自分事化し、各々にできるアクションを摸索し実行することで、地球は良い方向に向かうことができるはずです。

写真

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運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

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