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ネパール大地震緊急支援~関係機関との調整始まる~
ネパール
緊急支援
(更新)
2015年4月25日に発生した大地震による被害の大きさが明らかになるなか、プランは、緊急支援チームを派遣し、支援活動の本格化に向けて始動しています。子どもたちや弱い立場に置かれている人々に重点を置いた支援を予定しているプランは、政府や国際機関、他のNGOとの連携調整を進め、被災者の立場に立った円滑な支援体制を整備しています。
政府がネパール中部を中心に11郡を優先地域に指定
首都カトマンズの屋外で避難生活を送る人々
ネパール政府は国家緊急事態宣言を発し、政府の総力を挙げて人命の救出と緊急支援に当たっています。政府は、地震により大きな被害を受けた21郡のうち特に甚大な被害を受けた11郡を優先地域に指定し、緊急対応を行なっています。優先地域に指定されたのは、カトマンズ郡、ラリトプール郡、バクタプール郡、ヌワコット郡、ラスワ郡、シンドゥーパルチョーク郡、ラメチャップ郡、ゴルカ郡などで、プランの活動地域は含まれていません。
円滑な支援にむけた連絡調整会議が開催
プランは、ネパール政府、国際機関、他のNGOとともに被災状況の情報共有と支援活動に関する連絡調整会議に参加し、連携体制を構築しています。カトマンズなどの中心地域には人道支援が集中しはじめている一方で、他の地域については情報が少ない状況です。主要な幹線道路は開通していますが、地方や山岳地域の道路は土砂崩れの危険性があり、開通作業は難航する見通しです。
連絡調整会議では、避難所の設置、水と衛生支援に向けた現地調査、子どもの保護や心のケアに関する指針と広報メッセージ、ぜい弱なグループへの栄養補助食の優先的支給、学校施設の被害状況調査、子どものための学習スペース設置、などが話し合われています。
ぜい弱なグループへの支援が重要
自然災害による被害は、通常の社会生活の中で弱い立場に置かれている人々に対して大きな困難をもたらします。プランは、ネパールでダリット(カースト制度の外に位置づけられた最下位層に位置づけられている人々)の人々への支援などを行なってきましたが、緊急支援においても社会的に弱い立場の人々に支援が行き届くことを重視しています。
物資を載せたトラックが出発
プランはすでに震源地に近い被災地のマクワンプール郡とシンズリ郡に向けて、毛布500枚、蚊帳300張、学習キット600人分などを載せたトラックを送り出しました。道路事情によっては到着までに時間のかかることが懸念されています。