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「水の確保と衛生改善プロジェクト」を開始しました~ラオス~
ラオス
水と衛生
(更新)
プラン・ジャパンは、ラオスで「水の確保と衛生改善プロジェクト」を開始しました。プロジェクトでは、給水設備の改善や、水と衛生に関する意識啓発トレーニングを通して、地域の衛生環境の改善を目指します。
プロジェクトの背景
現在住民が利用している溜め池の水
東南アジアの内陸に位置する山岳国のラオスでは、人口の大半が孤立した山地の村落に住んでいます。大半の地域で安全に水を供給できる設備が不足しており、多くの子どもが不衛生な水が原因で下痢を起こし栄養状態を悪化させています。世界銀行によると、ラオスの5才未満の乳幼児の死因の第2位が下痢です。
このプロジェクトの実施地域である、ラオス北部ウドムサイ県フン郡の3分の1の村々には、安全な水を利用できる設備がありません。また、屋外排泄の蔓延や石鹸を利用した手洗いなどの正しい衛生習慣の欠如から、子どもたちは下痢などの水を起因とする感染症の危険にさらされています。
安全な水の確保と衛生知識の普及により、健康で安全な生活を
対象村の子どもたち
プランは、ラオス北部ウドムサイ県フン郡の4村で、給水設備の改善と水と衛生に関する意識啓発トレーニングを行い、地域全体の衛生環境の改善を目指します。
山岳地帯という地形を利用し、高低差によって生じる重力による「電力なし」の給水設備を設置します。住民にとって維持管理がしやすいこともポイントです。また、住民による「水管理委員会」を設立し、給水設備の維持管理や水源となる森林流域の保護などについてトレーニングを行います。
トレーニングを受けた「水管理委員会」が中心となり、地域全体で屋外排泄の廃止や手洗いなど、正しい衛生知識の普及を行います。さらに、学校を拠点とし、子どもによる「衛生クラブ」を設立し、子ども主導で衛生知識の普及を行います。住民主導で設備の維持管理や衛生知識の普及を行うことで、プロジェクト終了後も、成果が持続されることが期待されます。
設備の改善はもちろん重要ですが、地域の人々が正しい衛生知識を得、衛生習慣を変えることができて初めて、地域全体の衛生環境の改善につながります。
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