- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 活動をみる
- 活動レポート
- 女の子たちの中等学校修了を支援~インド~
女の子たちの中等学校修了を支援~インド~
インド
教育
(更新)
「女の子のための教育推進プロジェクト」では、インド東部の指定部族の女の子たちが高等教育を受けてより良い仕事につけるよう、10年生修了資格試験の合格者増加などに向けて、女子教育に対する地域の人々の理解促進、地域の人々の合意により選ばれた女の子への奨学金支給などの活動をアンドラ・プラデシュ州とオディシャ州の2ヶ所で進めています。現在、プロジェクトへの寄付を受け付けています。
オディシャ州の高地では冬の冷え込みが厳しく、集会やトレーニングなどの活動が困難になる時期もありましたが、プロジェクトは順調に進んでいます。10年生の全国共通の修了試験に向け、教師も学習進度の遅い生徒を対象に数学、理科、英語の補習授業を行うなど生徒たちをサポートし、生徒は修了試験に合格できるように熱心に勉強に取り組んでいます。
オディシャ州の女の子たちのライフスキルトレーニングの様子
アンドラ・プラデシュ州の女の子たちのライフスキルトレーニングの様子
より多くの女の子が学校に通うための地域の協力姿勢
奨学金により、通学や教材などにかかる様々な経済的負担が軽減されたことに、子どもたちと保護者はほっとした表情を見せています。行政は、奨学金支給に協力する一方で、欠席が多い生徒や中途退学した生徒に対する働きかけをパンチャヤット(村議会)と村落開発委員会が組織的に行うことの検討を始めました。また、子どもの家族への意識啓発活動を継続することで、女の子の教育の大切さや子どもの権利に関する理解がさらに深まり、地域に定着することを目指しています。
深まる学校側の理解
学校では、学校運営委員会が、子どもの権利、早すぎる結婚の弊害、女の子が安全に学べる学習環境の整備、さらに脆弱な立場に置かれがちな指定部族の子どもたちの教育の重要性といった幅広い問題について、学校を運営する側の責任や必要な対処について検討を始めています。
生徒の理解を深める質の高い授業ができるように、教師に対して、理科、算数、数学の3科目の指導法についての研修を行いました。さらに地域の人々を対象として、女の子の教育の重要性について“Burra Katha”(ブラ・カタ)と呼ばれるアンドラ・プラデシュ州の伝統芸(語りとダンス)を通じた意識啓発活動を実施。合計で1000人を超える人々が参加して、楽しみながら、学び合いました。
試験科目以外にも重要な勉強
合計746人の10年生を対象に3日間にわたるライフスキルのトレーニングを実施しました。進路相談からリーダーシップや自尊感情の高め方、コミュニケーションスキルなど、学校を卒業して実社会で生きていく上で必要な知識やスキルを身に付けました。また、虐待や犯罪にあった際に自分の身をどのように守るかといった具体的な事例から、万が一のときに備えて相談できる警察や法律窓口などについても学びました。また、性と生殖に関する健康や性感染症の予防知識などを学びました。参加者からは「いろんな情報を知ることができた」との声が多く聞かれました。
学校を卒業して実社会に役立つようにパソコンスキルのトレーニングなども予定しています。
車で移動しながら女の子の権利を広めます
車には女の子の権利を伝えるメッセージが書かれています