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【熊本地震緊急支援】現地調査チームからの報告
日本
緊急支援
(更新)
熊本県熊本地方を震源とする今回の一連の地震を受け、2016年4月21日時点の熊本県の被害状況は、死者48人、行方不明者2人、避難生活者9万9868人となっています。現地では、ライフラインや物流が復旧しつつありますが、多くの住民は避難所や車中での生活を続けています。4月18日から21日には、プラン・ジャパンの職員3名が現地調査を実施しました。
倒壊した住居
避難所の様子。余震が続く中、避難所の長期化が懸念される
現地調査を行った馬野職員の報告
「今回の調査でいくつかの避難所になっている小学校を訪問しました。余震を恐れて多くの方々が避難所に来ています。グラウンドはその車で一杯でした。テントもあちこちに立っています。連続して発生し続ける余震に備えて、ずっと靴を履いたままでいるよう指示のある避難所も。
学校は避難所になっているため、先生方は、ご自身の家庭の心配を抱えながら、慣れない避難所運営の役割を果たすため心血を注いで対応されていました。先生方の、日々の活動における心労は、私たちの想像を絶するものです。いつ余震が収まるか先が見えない今の状況でこれらの活動が長引くと、遅かれ早かれ先生方のストレスのピークがやってきます。それは、子どもたちにとっても同じです。出来るだけ早く、子どもたちや先生方の心のケア支援に取り組む必要性を強く感じました」
避難所運営を行う先生にインタビューする馬野職員(中央)
車中生活を続けている女の子たちのニーズも確認しました
心のケア支援を中心とした支援活動へ
東日本大震災後の支援では、プラン・ジャパンは地元の心理士会有志が立ち上げた「ケア宮城」とともに、教員向けの心のケアワークショップを58回、約3000人を対象に実施しました。今回の熊本地震でもこの経験を活かし、熊本県で同様のワークショップを実施していく予定です。
また、子どもたちへの支援として、学用品や学校備品などの学校再開支援を始め、心のケア支援につながる参加型アクティビティの実施などを計画しています。今回の調査チームも、物資支援で後回しにされがちな子どもたちの遊び道具を熊本市東区と宇土市の避難所に提供しました。遊びや笑う経験を通して、少しでも日常感覚を取り戻すことが、ストレス緩和にはもっとも効果的であるためです。
東日本大震災後の支援で実施した心のケアワークショップ
同支援で実施した参加型アクティビティ
現在は、地元の心理士会や学校と連携するための調整を行っていますが、被災地に負担をかけないよう、状況を確認しながら慎重に進めています。進捗は随時、ウェブサイトやFacebookでご報告します。
皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。