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若年層の女性の経済的自立プロジェクト~トーゴ~
女の子だから
(更新)
Girl’s Projectの一つとして立ち上げられた、トーゴでの「若年層の女性の経済的自立プロジェクト」では、主に若年層女性を対象として村落貯蓄組合 や起業支援を通じた経済的自立を進める活動を順調に進めています。
世代を超えた女性同士の助け合い
プロジェクトを実施している地域では、村落貯蓄組合の活動とその仕組みについて、行政官を含む関係者と住民が集まり、大規模な集会を開きました。集会には、大勢の人が集まり、まるでお祭りのようなにぎわいを見せ、特に、活動の一部を再現した寸劇は一番の盛り上がりをもたらしました。活動の中心となる若い女性たちには、プロジェクトがどのように自分たちの今の暮らしを良くしてくれるのか、十分に理解ができていなかったため、活動を熟知している年上の女性たちが寸劇のかたちで説明したものです。若い女性のみならず、集まった人たち全員が、興味深く寸劇を見守りました。

活動の一部を再現した寸劇

参加への関心を示した女性や若者へのプラン職員による個別説明会
地域の若い人たちを集めることは一苦労
プラン・インターナショナルの職員たちは、これまでに33村を訪問、2000人以上の主に若い女性たちを含む若者を集めて個別に説明会を行い、プロジェクトへの参加を呼びかけました。村の人々のプロジェクトへの参加を促すには、職員と参加者が話し合いを深め信頼関係を築くことで、理解とやる気を引き出すことが重要です。この地域では、集会自体があまり頻繁に行われないこと、また、隣国のガーナのコーヒー農園やカカオ農園に経済的な困窮の打開策として出稼ぎに行く人々が多いため、一カ所に集まってもらうことに苦心しました。そのため、できるだけ多くの村を訪れ、直接対話できる機会を増やしました。
村落貯蓄組合を設立しました
その後、20人から25人で構成する村落貯蓄組合の立ち上げが始まりました。メンバーは若い女性が多くを占めますが、参加者のなかには若い男性も含まれています。グループのメンバーは、9カ月から1年の間に、合計7回のトレーニングを受ける予定です。内容は組合活動にとって一番大切なことやリーダーの役割、組合の運営や正しい会計管理の方法までと多岐にわたっています。
「女性が自信をもつことが大事」
プラン・インターナショナルの活動への参加を決めたバイダさんは15歳。ブードゥ教の祭司だった亡くなった祖母を継いで、儀式を司るようになりました。しかしそのことを理由に学校でひどいいじめにあうようになり、学校をやめました。今は母親と新しい商売を始めようとがんばっています。「私のお母さんをみていると、なんでもお父さんに従わなくてはなりません。何をするにも、夫の許可が必要なのです。この村では、私たちはよき妻になるために男性に従うように、教えられて育ちます。意見を言っても、尊重されることはありません。私はプロジェクトへの参加を通じて、自分自身に誇りを持てるようになりたいです。そして、たとえ学校に戻れないとしても、新しい商売を成功させて、経済力をつけたいと願っています」
バイダさんをはじめとする多くの女性を後押しするために、皆さまのご支援をよろしくお願いします。

家で母親と調理をするバイダさん

母親と商売を始めることも考えています
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