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【第5報】長期化する避難生活を支えるために~九州北部豪雨緊急支援~
緊急支援
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
詳細の報告は11月頃にウェブサイトで行う予定です。
2017年7月5日以降発生した、九州北部の記録的な豪雨により、今も多くの方々が自宅に帰れず避難所での生活を余儀なくされています。プラン・インターナショナルは、被害の大きかった福岡県朝倉市の避難所で「子どもひろば(※1)」の設置・運営を続けながら、新たな活動に取り組んでいます。
自主的な避難所運営を実現するための支援
7月25日からは、「Project九州(※2)」が朝倉市との連携のもとで、朝倉地域生涯学習センターと杷木地域生涯学習センター(らくゆう館)での避難所運営に関する支援を始め、プランも協力しています。避難してこられた方々の構成によって、いろいろなタイプの避難所ができます。なかでも若い世代が多い避難所においては、円滑な運営のために避難者同士が協力し、自ら避難所運営に関わることが必要です。
ロビーに設置された談話コーナーでくつろぐ人たち(らくゆう館)
避難者同士のコミュニケーションを促すために談話コーナーを設置したり、孤食を防ぎ大勢で食事ができるように食堂を併設しました。また、届いた支援物資の仕分けも、避難者自らが行うように働きかけました。
談話コーナーを利用した女性は「今までは自分ひとりで過ごすことが多かったのですが、ここではゆっくり話ができる相手がいます」と笑顔を見せていました。
会議室に設置された食堂で食事する人たち(らくゆう館)
熊本地震で避難所運営にあたった熊本市職員の来訪
7月26日、「Project九州」の調整により、熊本地震で避難所運営を担当した熊本市職員2名が朝倉市を訪問。避難所運営にあたる朝倉市の職員と意見交換をしました。
どうやったら自宅に早く戻れるように支援ができるのか、活発な意見が交わされました。避難所での生活を終えるために、避難している方一人ひとりのニーズを把握し、それぞれが必要とする行政サービスを紹介することが大切という意見が出ました。
意見交換をする熊本市職員(右側の男性と女性)
熊本市職員は、「災害発生から3週間、避難所生活が長引くか、否かという瀬戸際に立っています。避難所運営支援の目的は、避難者の生活が一日もはやくもとに戻るように支えること」と語りました。
(※1)「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です。
(※2)Project九州
九州各地の臨床心理士が立ち上げ、避難所や仮設住宅集会所で、ものづくり活動などによる心の支援を行っている支援グループです。プランとは熊本地震での活動を通じて2016年7月から連携し、熊本県内各地の避難所にて住民の孤立を防ぎ、自発性や意欲を促進するための参加型の活動を行っています。
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