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【第6報】詳細報告~九州北部豪雨緊急支援~
緊急支援
(更新)
九州北部での記録的豪雨により被災された皆さまの、一日も早い復旧、復興をお祈りします。
今回の緊急支援に温かいご寄付をお寄せいただき、ありがとうございました。
いただいたご寄付、計10,074,926円で、プラン・インターナショナルは、職員5人体制で以下の支援活動を行うことができました。活動は、2016年の熊本地震緊急支援活動でも協働した臨床心理士有志を中心とした支援グループ「Project九州」と連携して実施しました。
ご支援いただいた皆さまへ
2017年10月末現在、朝倉市の避難所はほとんどが閉鎖され、各避難所で生活されていた方々は仮設住宅やご自宅などで新たな生活をスタートさせています。プランは、被災された方々が一日も早く以前の生活に戻れるよう、他団体や地元の方々と連携・協力しながら支援活動を実施しました。皆さまの温かいご支援と応援があったからこそ、プランは活動を行うことができました、心よりお礼申し上げます。
衛生用品などの支援物資の支給
支援物資の支給を朝倉市と日田市の避難所5カ所(久喜宮小学校、朝倉地域生涯学習センター、杷木地域生涯学習センター、杷木中学校、日田市公民館)で行いました。避難所で生活されている方々の要望を聞き取り、支援物資を決定しました。
支援物資の整理に避難されている方も参加
支給した主な物資
支給物資 | 数量 |
---|---|
衛生用品(歯磨き、歯ブラシ、生理用品、マスク、タオル、おしぼり、虫除けスプレー、蚊取り線香、電気虫取り機、全身洗浄料、消臭スプレー、ウェットティッシュ、汗拭きシート、紙おむつなど) | 3100個 |
生活用品(肌着、衣類、軍手、スリッパ、サンダルなど) | 1280個 |
基礎化粧品(化粧水、保湿液、ハンドクリーム、アイブロー、アイライナーなど) | 160個 |
また体育館などの避難所では、薄い敷物で寝ているため、体や腰への負担や痛みを訴えている方々が多くいました。そこで、熊本の一般社団法人バルビーと連携してマットレスと敷きパット102セットを、日田市の避難所4カ所(桂林公民館、夜明公民館、大明小中学校、古屋敷公民館)に支給しました。
「子どもひろば」の設置運営
8月以降も引き続き、朝倉市の避難所3カ所(杷木中学校、朝倉地域生涯学習センター、杷木地域生涯学習センター)に、「子どもひろば」※を運営しました。臨床心理士であるProject九州のメンバーが知見を生かしてブロック玩具、パズル、絵本、子ども用図書、クレヨンとノートなどを設置。地元の保育士や看護師の方々が付き添い、子どもたちと一緒に遊びながら一人ひとりの様子を見守りました。子どもたちは、「子どもひろば」が始まる朝9時から終わりの午後3時過ぎまで、段ボール工作やお絵かき、おもちゃ遊びなどをして過ごしました。子どもたちが遊びに夢中になる時間を過ごすことは、日常を取り戻すためにも大切な過程でした。
人形劇に夢中になる子どもたち
「子どもひろば」で遊ぶ子どもたち
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
災害時の子どものケアに関する保護者相談会
9月にかけて計3回、未就学児を持つ保護者を対象に、無料相談(個別のカウンセリング)を開催しました。小学生以上は各学校を通じてスクールカウンセラーに相談が可能なため、今回は通園の有無や地域を問わず、未就学児の保護者の方を対象に実施しました。災害では大きなストレスや不安などにより、「以前は怖がらなかったことを怖がるようになる」「落ち着きや集中力がない」など、子どもたちの様子に変化が見られることがあります。とくに避難している子どもたちは、いつまでこの状況が続くのか分からないまま生活しています。突然、集団生活を余儀なくされ、立場の違う大人たちにいろいろなことを言われて、子どもたちも思わぬストレスを抱えていることもあります。そのような子どもに対して、保護者としてどう理解し、どう関わったらよいのか、Project九州のメンバーで、災害時の心のケアを専門とする臨床心理士が相談を受けつけました。
*完了報告は、改めて行います。
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