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被災者の心を支える支援 ~スリランカ~
スリランカ
緊急支援
(更新)
プラン・インターナショナルは、2017年5月下旬にスリランカ南西部で発生した洪水や土砂崩れに際し、緊急支援を実施。日本からも職員3人を派遣し、ラトナプラ県で学校再開を中心とする支援を行いました。
学用品を受け取った子どもたちと橘職員
被災した子どもたちに学用品セットを支給
プランは、ジャパン・プラットフォームからの支援を受け、被災した小中学生3200人に学用品セットと靴を支給。児童の13人に1人、116人が学用品セットを受け取ったダラマパラ小学校の先生は、次のように語りました。
「今回の災害で、6割の児童の出席率が下がりました。自分の生活が突然変わったことに、みんなショックを受けています。学用品の支援は、子どもたちの本当のニーズに応えただけではなく、大きな励ましになったのです」
配布した学用品セット
避難生活を送るヤシスさん(左)とマリーシャさん(右)
10歳のヤシスさんとマリーシャさんは、洪水や土砂崩れのために自分たちの家に住めなくなり、親戚の家や村から12キロ離れた山小屋で避難生活を送っていました。教科書も、靴も、学用品も失い、「手ぶらで学校に来て、何でも友だちに借りるのが嫌だった」と言うふたり。
「学用品セットの中で何が一番うれしかった?」と尋ねると、ヤシスさんは「靴!」、マリーシャさんは「全部!」と元気に答えてくれました。
子どもたちの心のケアへの取り組み
これまでに、小学生・中学生・保護者・教師それぞれを対象に、心のケアのセッションを12回実施。のべ630人が参加しました。子どもたちは、特に災害後に増える虐待や搾取から身を守る方法、無料の電話相談などについて学びました。
子どもたちにやさしく語りかけるのは、普段は病院に勤務する心理士。NGOで働いていた経験を生かし、笑いを交えながら、楽しいセッションを実施しました。
小学生向けのセッションの様子
心のケア研修に参加したダヤニ先生(52歳)
教師向けの心のケア研修に参加したダヤニ先生(幼稚園教諭)は次のように語りました。
「災害後、幼稚園では子どもたちが泣き続けることが多くなりました。雨を怖がったり、いつも両親の居場所を気にしたり。今日の研修を通して、どう子どもたちに接するべきか、今後の災害にどう備えるべきかを学ぶことができました。心理社会的ケアについて、これからも学んでいきます」
プランは、さらに被災した小中学校15校へ教材を支給したほか、10校における学校トイレ・給水設備の修繕も進めています。世界中で大規模災害が続く昨今、今後も災害の影響を受ける子どもたちへの支援を強化していきます。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
関連リンク
- ※2019年12月にスリランカでの活動は終了しました。チャイルドをご紹介できる国は、活動国にてご確認ください。