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【経過報告】東アフリカ食料危機緊急支援
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(更新)
緊急・復興支援2017年度報告
干ばつに見舞われた東アフリカ3カ国に、食料支給と農業支援
プランは国際機関などと連携し、ケニア、エチオピア、南スーダンで給水、栄養改善、収入向上、農業支援などに取り組みました。なかでも、内戦が続く南スーダンでは、活動地域への移動や輸送が危険であるため、多くの困難を抱えながら支援を実施。最初は食料支給を中心としていましたが、徐々に種子や農具、漁業用品の支給など、来年を見据えた食料確保の支援も増やしました。
2017年6月までの3カ月間で、ケニアでは約1万6000人、エチオピアでは約14万人、南スーダンでは約24万人に支援をすることができました。食料不足の状況は改善されてきたものの、まだ予断は許されません。プランは引き続き、南スーダンを中心に活動を行っていきます。
主な活動内容
地域 | 南スーダン(中央エクアトリア州、東エクアトリア州、ジョングレイ州、レイク州)、エチオピア(アファール州、南部諸民族州、オロミア州)、ケニア(キリフィ郡、ラム郡、トゥルカナ郡、マルサビット郡) |
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期間 | 南スーダン(2017年3月~2018年6月予定) エチオピア(2017年3月~2018年2月予定) ケニア(2017年3月~8月)
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対象と支援内容 | 食料危機に直面した事業地域の人々 南スーダン
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背景
東アフリカで、干ばつによる深刻な食料危機が発生。干ばつは、飲料水が足りなくなるだけでなく、家畜が育たず、農作物の成育にも影響がおよび、農業に依存する暮らしはすぐに苦しくなります。さらに食料価格の高騰や伝染病の発生が、状況をより深刻に。紛争が続く南スーダンでは、戦火から逃げる人々の増加により、国の人口の40%を超える490万人が緊急に支援を必要としました。
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現地の声
イヒサさんの父親は仕事を探しに行ったきり戻らず、母親は用事で首都に行き、そこで行方が分からなくなりました。南スーダンには、紛争のために親を亡くしたり、親と離れて暮らす子どもたちが大勢います。イヒサさんも5人きょうだいが助け合い、飢えをしのぎながら、子どもだけで生きてきたなか、プランからの食料支援を受けました。「これまでは、ココナツと野草だけを食べていました。野草は、塩気を出すために灰を混ぜて茹でました。久しぶりに、油と豆とソルガム(モロコシ)と本物の塩が食べられます」。さらにイヒサさんときょうだいは、プランから支給された穀物の種子で両親の畑を耕し始めました。イヒサさんは、「両親がここにいて、一緒に収穫できたらいいのに」と話しました。
(イヒサさん 12歳)