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【経過報告】「シリア難民の子どもの教育支援」プロジェクト~エジプト・ヨルダン~
アフリカ
グローバル・プロジェクト
(更新)
このプロジェクトは、2018年まではエジプト・ヨルダンの2カ国で実施してきました。エジプトでの活動に一定の成果が表れてきていると考え、2018年7月からは、ヨルダンの難民キャンプでの活動に注力していきます。
プラン・インターナショナルは、2017年4月からエジプトとヨルダンで、「シリア難民の子どもの教育支援」プロジェクトを実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
2011年から始まったシリア紛争が原因で人道支援を必要としている人は世界中に約1350万人。その半数が子どもたちです。多くの子どもたちが、襲撃により住んでいた場所を追われ、困難な逃亡を経て、見知らぬ土地で難民として暮らしています。最も懸念されるのは、子どもたちが大事な成長期に必要な教育やケアを受ける機会を失うことです。
エジプトではシリア難民の子どもたちの約半数が学校に通っていないという統計があります。ヨルダンの難民キャンプでは小学校入学前の幼児教育への支援活動が不足しています。
活動のハイライト
エジプトでは、引き続き570人のシリア難民の子どもたちに、奨学金や学用品(バッグ、ノート、鉛筆や消しゴム、制服や靴など)を支給しました。また、対象校での衛生環境の改善も継続して行いました。8校で生徒と教師の合計500人に対して衛生トレーニングを実施し、衛生用品(歯磨き粉、歯ブラシ、石鹸、くし、タオルなど)を支給しました。加えて女の子には生理用品を支給し、生理について理解を深める勉強会を開きました。さらに、13人の教師を対象に子どもの健康に配慮した衛生的な学校づくりに関するトレーニングを実施しました。
ヨルダンでは就学前教育センターの建設が2017年9月に完了し、アズラック難民キャンプで生活している子どもたちが遊んだり学んだり、友だちと楽しい時間を過ごせるようになりました。また、保護者を対象に子どもの権利や育児に関するトレーニングを実施し、保護者同士がお互いに支えあえる体制づくりをすすめており、来年度も継続して実施する予定です。
関連リンク
現地の声
以前はシリアで家族と平和に暮らしながら、大好きな学校に友だちと毎日通っていました。紛争が起こり、怖くて家族と一緒に逃げました。学校にも通えなくなりました。シリア国内で5カ所以上を転々とした後、レバノンとスーダンで難民として生活し、今はエジプトで安全に暮らしています。ただ、私たち家族はエジプトでは居住権がないので、学校に通えるようになるまで手続きなどに時間がかかりました。皆さんの支援でようやく学校に通えることができるようになりました。これからも勉強を頑張って進学したいです。
(ジュディさん シリア難民の女の子)