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【開催報告】プラン・ラウンジ11月「干ばつ危機下のソマリアの女の子たち~学びを継続するために~」
イベント
(更新)
2022年11月19日、プラン・ラウンジ11月「干ばつ危機下のソマリアの女の子たち~学びを継続するために~」をオンラインで開催しました。当日は70名以上の方々がご参加くださいました。 今回は、「干ばつ危機下の子どもの教育」プロジェクトを担当する道山職員が登壇し、ソマリアにおける干ばつの状況について、プラン・インターナショナルが行った調査にも触れながら、未来を見据えた活動について紹介しました。
過去40年で最悪の干ばつが及ぼす影響
国内避難民キャンプの様子
はじめにソマリアの基本情報と、現在の干ばつがもたらしている深刻な人道危機について説明しました。
ソマリアの主要産業は農業と畜産業です。しかし、過去4回の雨季に十分な雨が降らなかったため家畜の餌となる植物が育たず、畜産にも大きな影響が及んでいます。現金収入を得る術を絶たれた多くの人々が水や食料、家畜のための緑地を求め、国内避難民キャンプに身を寄せている現状を解説しました。
緊急調査で明らかになった支援の必要性
グループインタビューの結果を示す道山職員
つづいて、プランがソマリアで実施した緊急調査の内容を紹介。グループインタビューなどを通じて明らかになった支援のニーズや女の子たちが抱える不安などを挙げました。
- 食料や水を購入するための現金給付を求める声が多い
- 女の子や女性たちは、ジェンダーに基づく暴力が増加していることへの不安を感じている
- 暴力などの被害を受けたときに助けを求める方法や相談先を知らない
- 「人道支援は男性が優先される」と感じている人が多い
道山職員は、弱い立場に置かれている人々にも適切な情報を届けるための啓発活動の必要性を述べました。
ソマリアで将来を見据えた支援を
多角的な支援を継続
このような状況下でも、現地の人々は支援を待つだけでなく、自分たちにできる方法で危機を乗り越えようと努力しています。調査では、未来にむけた支援を求める声も多く聞かれました。
道山職員は、プランが行っている「現金支給(携帯電話による送金)」や「給水支援」などの生命の維持に直結する緊急支援、また、「干ばつ危機下の子どもの教育」など将来を見据えた支援について、写真や動画を用いて具体的に解説しました。子どもを学校に通わせることは、子どもが持つ生命、生存及び発達に対する権利(命が守られ成長できること)を実現するだけでなく、社会や支援とつながるための接点にもなり得ます。干ばつ下でも子どもたちが学校に通い続けられるよう、学校への給水、校舎の修繕、現金支給など多角的な支援を積極的に行い、子どもたちの将来につながる支援を続けていきたいと締めくくりました。
質疑応答の時間には、「現金で買える食料はあるのか?」「ソマリアの携帯電話事情は?」など、掘り下げたご質問が寄せられました。ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

参加者の皆さまとの記念撮影
次回は、12月17日の開催です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2022年12月17日(土) | 11:00~12:00 |
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