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【夏募金2019】暴動から2年~ロヒンギャの若者に「教育」という光を~
お知らせ
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
2017年8月に起きた暴動から2年。バングラデシュの難民キャンプには、未だ故郷に帰る目処が立たないロヒンギャの人々が74万人暮らしています。
子どもや若者が辛い経験を乗り越えるためには、信頼できる教師のもとで学ぶ教育の場がとても大切です。安全で安心な環境は心のケアにもつながり、暴力、虐待や人身取引など、危険と隣り合わせで生活する若者たちが、生きていくための術を学ぶことができます。
ロヒンギャの若者の心のケアと教育支援に、ご協力をお願いします。
*上記は例です。いただいたご寄付は、他の取り組みや管理費にも充てさせていただきます
暴動から2年、難民の数は74万人に
ミャンマー南西部のラカイン州に暮らすイスラム系少数民族のロヒンギャは国籍を奪われ、長年さまざまな権利を制限された生活を送ってきました。2017年8月25日、ラカイン州で発生した暴動により、国を追われ、隣国バングラデシュに逃れたロヒンギャの人々は現在74万人に膨れあがりました※1。あれから2年、迫害を恐れて身ひとつで逃げてきた人々は、いまだに故郷に帰る目処が立っていません。大雨が降ったら地滑りが起こってしまいそうな過酷な環境下にシェルターを設置し、いつまで続くか分からない暮らしを続けています。
難民キャンプの様子
置き去りにされる若者たち
プラン・インターナショナルをはじめとする多くのNGOや国際機関の支援によって、28万人の子どもたちが教育を受けられるようになったものの、15~18歳の若者は置き去りにされています。この年齢層で教育を受ける機会を得ることができたのは約6000人。実に90%の若者が教育を受けられずにいます※2。難民キャンプに暮らす15歳の女の子は「小さい子どもたちは学ぶ機会があっても、私たちの世代にはありません」と言います。
教育の機会を奪われた彼らは、他にすることがなく、暴力、虐待や人身取引の危険と隣り合わせで生活をしています。
女の子の状況は過酷です
特に女の子が置かれている状況は深刻で、プランが行った調査によると、外を出歩くことをよしとされない女の子たちは、これから暑くなる季節、室内が耐え難い高温になる、狭く暗いシェルターの中で一日中過ごさなければなりません。
プランが1年後に目指すもの
現在、日本人職員を派遣しながら難民キャンプ内で思春期の若者たちの教育を開始する準備を行っています。限られた土地で、また女の子たちが外に出歩けない状況にも配慮して、48カ所の住居を借り、女の子と男の子がそれぞれ学ぶ場を作ります。
目標は1年後に1440人の若者が読み書き計算を学び、課外活動を通して生きるためのさまざまなスキルを身につけることです。
「ロヒンギャの子どもの保護と教育」プロジェクト 詳細はこちら
バングラデシュに逃れた約70万人のロヒンギャは、ともに法的な保障がありません。そのため、教育機会が限られ、虐待、人身取引、早すぎる結婚のリスクに直面しています。バングラデシュの若者の教育支援を行います。
- 難民の若者のための教育施設の設置と運営(1440人)
- 子どもの保護に関するトレーニング
- 難民キャンプの近隣地域の学校の修繕(9校)
- *このプロジェクトは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)との協力により、実施しています
- ※1 IOM Joint Response Plan (March – December 2018) Final Report / May 12, 2019
- ※2 ISCG Education Sector 5W / June 23, 2019(15~18歳の人口は6万234人で、そのうち教育を受けているのは6092人)
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現地の声
サリマさん
「毎日、1人きりで家の中でずっと過ごしていますが、落ち着きません。持っているのは服2枚だけで、寝るときもこの服を着ています。食べるものも十分にありません。ミャンマーでも学校に通ったことはありませんが、ここで学ぶ機会があることを願っています」