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平和構築を目指す教育~ミャンマー~
世界の各地から
(更新)
ミャンマー西部のラカイン州で2017年に発生した暴動により、70万人ものロヒンギャの人々がミャンマーを離れ隣国バングラデシュへ避難しました。今もミャンマーに残っているロヒンギャの人々は、多くの課題に直面しています。
教育を受けられない子どもたち
ミャンマーでは、多くのロヒンギャの人々は身分証明書もなく、市民として数えられていません。また、自由な移動ができず、医療、教育、仕事へのアクセスも制限されています。
とくに子どもたちの教育問題は深刻です。人口の10%にあたるイスラム教徒が、2012年に仏教徒と衝突後は、イスラム教徒の学校に教師が派遣されなくなり、止む無く教育を諦めざるを得ない子どもたちが多くいました。
こうした状況を改善するため、プラン・インターナショナルは、学校に通えない子どもや若者たちのためのプロジェクトを開始し、カリキュラムには平和のための教育も取り入れています。
多くの子どもたちが安心して学べる場所を
プランは、川をボートで渡ることでしかアクセスできない小さな村で、教育プロジェクトを実施しています。子どもたちの多くは、ほとんど学校に通ったことがありません。プランが教育へのアクセスを改善するために設置したユースセンターはまだ建設中ですが、子どもや若者たちが集まり授業は始まっています。授業では、読み書きと計算のほか、自分たちの権利について、人間関係をよくするにはどうしたらいいかなど、ライフスキルについても学びます。
読み書きを学ぶ子どもと若者
村で育ち、プランのユースリーダーになるためのトレーニングを受けた20歳のピューさんは、仲間と1日2回のクラスを開いています。「多くの子どもたちは、公用語のビルマ語を話すことができません。そのため、人々とのコミュニケーションが限られます。また、貨幣の数字が読めないため、簡単にだまされてしまうのです」とピューさんは説明します。
授業をするピューさん
分断された社会の再構築を視野に
物理的な移動の制限は、精神的にも人々を分断します。交流のない他者を怖れるようになり、平穏に共存することを難しくします。
ライフスキルトレーニングでは、子どもたちが好きな食べ物や色など、お互いの類似点に目をむけられるように、共通性のあるトピックを話すようにしています。最終的には、自分たちと異なるグループ、村、宗教の人々とも交流できるようになることを目指しています。
ユースセンターで授業を受ける子どもたち
内なる平和から社会の平和へ
ミャンマーのプランの紛争対応の専門家であるモニカは、時間をかけた系統的なプロセスの重要性を強調しています。
「コミュニティを中心に、彼ら自身の経験を用いて議論を始めることが最善です。まずは、彼らのアイデンティティと内なる平和を実現すること。そして彼ら自身が両親やコミュニティ内での争いを処理する経験を積むことで、最終的にはコミュニティ間の対立を処理することができるようになります。安全な方法で異なる宗教の人々と関係性をつくることが非常に重要です。他者の考えや困難を知り、理解を深めること。そうして初めて遊びや商売などを通じて、交流の可能性を見出だせるのです。私たちはゆっくりと彼らの視野を広げる後押しをします」
平和構築をすすめるカリキュラムを含めた支援を実施するには、複雑な状況です。しかしプランは、今だからこそ実施するべきときであると考えています。
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