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【経過報告】「幼稚園・小学校教育」プロジェクト~ベトナム~
グローバル・プロジェクト
ベトナム
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年10月から、「幼稚園・小学校教育」プロジェクト(ベトナム)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ベトナムの北部ライチャウ省や中部コントゥム省の山岳地域にある、村の幼稚園や小学校。その多くは木造校舎で、劣化した教室では雨や風をしのげません。学校には電気やトイレもなく、劣悪な衛生環境のために子どもたちは病気になりがちです。ほとんどの子どもは少数民族ですが、学校では家庭の言語とは異なるベトナム語で授業が行われています。授業についていけないことから、小学校で留年する子どもも多く、卒業しても十分に読み書き・計算ができません。
対象地域の小学校で学ぶ少数民族の子どもたち
このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)との協力により、日本人職員が駐在し教育の質の向上をはかっています。
活動のハイライト
これまでに、対象地域のすべての小学校と幼稚園に図書と書棚を支給し、5500人以上の子どもが絵本に親しめる環境をつくりました。代表の児童たちは「図書推進」のトレーニングに参加し、学校で読書活動や図書コーナーの設置を行っています。教師約400人は「児童参加型授業」などのトレーニングに参加し、日々の授業の改善に取り組んでいます。また、劣悪な環境下にあった3校に教室とトイレ・給水設備を設置したことで、124人の子どもたちが安全で衛生的な環境で学べるようになりました。プロジェクトでは引き続き、少数民族の子どもたちが自信と希望をもち、学校に行きたいと思える学習環境をつくるための活動をすすめます。
現地の声
私が教えている幼稚園には現在、2~5歳までのモン族の子どもたちが54人通っています。以前の幼稚園は小さな木造で、壁板の隙間から雨風が吹き込み、冬場の冷え込みは非常に厳しいものでした。電気もトイレもなく、また2教室のうち1教室は住民集会所を借りていたので、地域の集まりがあるときは幼稚園の休校を余儀なくされました。プランが支援してくれた新しい校舎はとてもきれいで、子どもたちも気に入っています。清潔な床に寝転がって運動をしたり、絵を描いたりと、活動の幅も広がりました。そして、保護者の幼稚園に対する関心も高まったことで、とくに2~4歳児クラスの出席率が上がりました。
(ティンさん ライチャウ省ナムカン幼稚園教諭)