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フィリピン訪問記 第1号 ~プラン・サマールイースト事務所~

支援者サポート部
竹崎 恵

Asiaアジア

(2015/12/11更新)

2015年10月下旬から11月中旬にかけて、外務省の助成を受けフィリピンで約3週間の実務研修を受けてきました。そこで見て来たことを3回にわたりリポートします。第1回は、サマールイースト活動地域の様子をお伝えします。

台風被害の復興に取り組む地域行政

サマールイースト事務所があるボロンガンという町までは、マニラから国内便で1時間半のタクロバンを経由し、その後車で4時間半ほどの道のりです。

2013年11月8日に大きな被害をもたらした台風ハイエンから2年。幸い日本のスポンサーと交流しているチャイルドは全員の無事が確認されましたが、サマールイーストは、復興途上にあったその1年後にも大型台風ハグピートによる被害を受けた地域です。現在は、一見すると日常の暮らしが戻って来ているように見えますが、プラン活動地域の一つであるエルナーニの町役場は台風で全壊し、仮住まいのまま。現在建設中のオフィスへは来年引越し予定とのこと。

また、5000世帯以上が暮らすサルセード町では、29人が犠牲となり、2つのバランガイ(村)が完全に壊滅状態に。今も800世帯以上が国内避難民に数えられています。台風銀座と呼ばれるほど台風の通り道になっているフィリピン。毎年のように各地で台風や豪雨による土砂崩れなどの自然災害による被害が報告され、なかなか復興のための行政予算が追いつきません。

仮住まいのオフィスで業務を行うエルナーニ町の町長
「仮設住宅に暮らす人々も多く、住宅や避難所不足が今一番の悩み。避難所も一カ所しかないのに、台風は待ってくれません」

エルナーニ町の町長

プランと協働するサルセード町社会福祉事務局職員
「プランとは2001年から、乳幼児教育やチャイルド・プロテクションの活動を一緒にしてきて、信頼しています」

サルセード町社会福祉事務局職員

台風直後のタクロバン空港

台風直後のタクロバン空港

現在のタクロバン空港

現在のタクロバン空港

台風後、ボロンガンの子どもたちが行った海岸の清掃活動

台風後、ボロンガンの子どもたちが行った海岸の清掃活動

すっかりきれいになり、子どもたちが元気に遊ぶ海岸沿いの遊具つき公園

すっかりきれいになり、子どもたちが元気に遊ぶ海岸沿いの遊具つき公園

防災に取り組む子どもたち

サマールイースト事務所では、現在Batang Lusog(保健)、Batang Listo(教育)、Batang Ligtas(子どもの保護)、Batang Bida(子どもの参加)を主なテーマに活動しています。こうしたすべての活動には、ジェンダー平等や災害リスク軽減の視点が横断的に取り入れられています。

例えば、学校では、災害に強い安全な学校建設や、授業に防災教育を取り入れるように教師へのトレーニングを行っています。また、防災意識を高めるために、コミュニティのハザードマップや、子どもや女性に配慮した防災計画作りを支援し、子どもたちをはじめ、コミュニティのさまざまなグループへの意識啓発トレーニングを行っています。

今回こうしたプランのトレーニングを受けて発足したシアターグループの子どもたちから話を聞きました。エルナーニ町で活動するHutabu(干ばつ、高波、豪雨という意味)は、おもに気候変動や災害リスク軽減などをテーマに10分~15分ほどの劇を披露しています。13歳~16歳までの男女が月に一回程度、劇と啓発スピーチを織り交ぜたパフォーマンスを実施しています。2013年から活動を始めたこのグループは、現在3期生が活動をはじめたところ。グループでアイデアを出し合い劇の内容を決め、リハーサルを重ねます。リハーサルに熱が入りすぎてプラン職員に終了を告げられることもあるそうです。

Hutabu シアターグループの子どもたち

Hutabu シアターグループの子どもたち

グループの子どもたちに台風ハイエンの体験を聞きました。

「1週間くらい前から台風が来るって知っていたけど、台風はしょっちゅう来るのでそれほど気にしていませんでした。前日もお昼までは晴れていたので、これほど大きな被害をもたらすとは思っていなかったからです。前夜から急に雨風が強くなり、気がついた時には避難所に行くこともできなくなっていました」

中には台風のさなかに避難しようとして、父親が途中で高波に襲われ、マンゴーの木にしがみついて助かったという生々しい話も。

「プランのトレーニングでどんなことを学びましたか?」とたずねると、「プランのトレーニングや避難所での経験から、水の大切さが分かったので、手で持って出られるように2リットルの水を備蓄しています」、「今は、公共放送で警報がでたらすぐ避難します」と口々に話してくれました。

台風ハイエン後の事務所の2年間

スポンサーシップ担当者ラニー

スポンサーシップ担当者ラニー
「台風以後、ネット環境が悪くなったのが悩みです」

一方、支援活動を行うサマールイースト事務所でも、これまでの2年はさまざまな苦労がありました。台風直後は多くのスタッフが緊急支援に動員され、一時スポンサーシップのすべての活動がストップ。職員たちは、それぞれ派遣された現場で支援物資の支給や、報告書の作成、チャイルドの安否の確認、そして各国から駆けつけた緊急支援チームのサポートやメディア対応など、さまざまな職務に奔走しました。

地域に根付き信頼されるプランの活動

プラン・スポンサーシップの大きな特徴の一つは、地域に根を下ろし、行政を巻き込みながら、長い期間をかけてそこに住む人々の意識を変えていくことです。そして、保健、教育、子どもの参加、子どもの保護などさまざまな分野の活動を総合的に実施しながら地域の向上を図っていきます。今回の訪問で感じたことは、プラン、そしてプラン職員に対して、どこへ行っても町長をはじめ、行政、そしてコミュニティからの厚い信頼が寄せられていることです。

プランがサマールイーストで活動を開始してから今年で14年目になります。これまでプランが行ってきた活動の一つ一つが積み重なり、現地で働く職員たちの関係づくりが実ったおかげといえるでしょう。これまでの支援活動が無駄にならないよう、そしてコミュニティの開発が災害によって後退してしまわないよう、今後も地道に、しかし効果的な支援を続けることが必要だと改めて感じました。

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