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フィリピン訪問記 第2号 ~カモテス諸島~

支援者サポート部
竹崎 恵

Asiaアジア

(2015/12/24更新)

2015年10月下旬から11月中旬にかけて、外務省の助成を受けフィリピンで約3週間の実務研修を受けてきました。そこで見て来たことを3回にわたりリポートします。第2回目は、プランが撤退してから4年が過ぎたカモテス諸島の現在の様子をお伝えします。

カモテス諸島での活動の歴史

プラン・フィリピンがカモテス諸島で活動をはじめたのは1990年。コミュニティの人々が十分な能力を身につけ、自分たちの力でコミュニティ開発を継続していくことができると判断し、撤退したのはそれから21年後の2011年。

今回は、プランが活動地域から撤退したあと、コミュニティがどうなっているかを調べるため、カモテス諸島のパシハン島へ渡り、元トレーニング参加者や水管理組合の人々などに会うことができました。

セブ島から船で2時間ほど

セブ島から船で2時間ほど

半農半漁で生活する静かな島

半農半漁で生活する静かな島

地域のリーダー育成

アレックスさん

アレックスさん

はじめに訪問したのは、現役保育士のアレックスさん。
保育士として働く以外にも、住民たちの揉め事の仲裁や行政手続きの相談員やマッサージセラピストなどさまざまな顔を持つアレックスさん。すべて、プランのトレーニングを受けて取得したキャリアなのです。「プランのトレーニングによって非常に大きな影響を受け、人生が変わりました」と語ります。

当初マッサージを教える活動は、町から遠い高地に暮らし、すぐに病院や医師の治療が受けられない住民のための医療支援として始まり、40人が参加しました。そのうち家計の安定にも活かせると考え、活動はさらに広がりました。最初のトレーニングに参加していたアレックスさんは、今では教える側に。プランが撤退した後も活動を続け、これまでに教えた生徒は300人になりました。

プランが行ったさまざまなトレーニングの結果、「人」が育ち、地域の「リーダー」として活躍している姿に感動しました。

「プランの撤退後の課題はありましたか?」と聞いたところ、「他の住民からは『プランがいなくなったら何もできなくなるよ』、と言われていましたが、実は自分たちでもちゃんとやっていけることが分かりました」と自信に満ちた答えが返ってきました。

地域に事業が育ち、さらに発展

次に訪問したのは、テギス・マングローブ農家組合です。
2008年からプランと一緒に活動を開始し、植林や災害リスク軽減プロジェクトなどで協働しました。現在では、プランの生計プログラムの一環として始まった事業を継続し、屋根・壁材などに使用するニッパヤシ(マングローブの一種)の葉を乾燥したものをコミュニティの人から購入して、販売する事業を行っています。

さらに最近は、政府からマングローブの育苗事業を請け負い、魚の養殖も始めています。台風や高波の被害を軽減するには、マングローブの植林が効果的で、政府も植林事業を推進しています。組合では環境天然資源省から依頼を受けて、マングローブの苗を育てています。プランの撤退後も精力的に活動を続けたメンバー。すっかり自立し、さらに事業の多角化を図っていました。

マングローブの苗床

マングローブの苗床

日差しが強いので、日よけシェードも設置

日差しが強いので、日よけシェードも設置

テギス・マングローブ農家組合のメンバーと

テギス・マングローブ農家組合のメンバーと

棒で示した一定間隔に苗を植えていきます

棒で示した一定間隔に苗を植えていきます

実を結び、なお発展しているプランの活動

訪問前には、どれほどの活動が継続されているか、正直不安に思っていました。けれども、撤退当時は16だった保育所が今では60近くに増えていることを聞き、一安心。コミュニティが地元の資源や人材を活用し、行政機関を上手に巻き込んでいる証拠です。

「撤退時までにいくつ保健所を建てた」という成果も大切ですが、「その後どのくらい発展できたか」、ということが実はコミュニティの成長を図る一番の成果ではないでしょうか。「プランは、活動中も常に撤退後を意識し、行政機関には必ずトレーニングに参加してもらい、自分たちの役割について意識を高めてもらっていた」とプラン職員が説明するとおり、プランが21年という長い期間をかけて行ってきたさまざまな活動やトレーニングが、ゆっくりとそして着実にコミュニティの人材を育て、行政機関の意識も変え、撤退後はさらに大きく実を結んでいるように感じました。

プランの痕跡は今でもあちらこちらに残っていました

プランの痕跡は今でもあちらこちらに残っていました

プランが建てた小学校

プランが建てた小学校

こぼれ話

最後に訪問したのは、サウス・ウェスタン・バランガイ・サービス・コーポラティブというバランガイ(村)の水管理組合。実は、この代表を務めているジョエルさんは、今回の訪問に同行してくれたチャド職員の夫でもあります。2人を引き合わせたのは、プランのトレーニングでした。昔は、よく2人バイクに乗って一緒に島を巡り、活動していたそうです。

若かりし頃の2人(前列左から二人)

若かりし頃の2人(前列左から2人)

子どもたちへのトレーニングを行うチャド職員(後列左端)

子どもたちへのトレーニングを行うチャド職員(後列左端)

今でも仲のいいお二人

今でも仲のいいお二人

チャド職員は、現在サマール・イースト事務所で単身赴任中

チャド職員は、現在サマール・イースト事務所で単身赴任中

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