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コミュニティが支える子どもたちの教育~セネガル~

広報マーケティング部
城谷 尚子

Africaアフリカ

(2018/03/06更新)

広報マーケティング部の城谷です。2018年2月、国際会議に出席するため、セネガルを訪問しました。会議後に訪問したサンルイ活動地域の様子をお伝えします。

写真:国際会議の様子

国際会議の様子

サンルイ活動地域の背景

セネガルは国全体で教育に力を入れており、成果が現れ始めていますが、中学校、高校などの中等教育では、校舎や教員の不足といった課題を抱えています。現在セネガル全体の教室数の9.4%にあたる6369カ所で、一時的な教室として仮の施設が使われています。また男女別のトイレも不足しており、女の子が定期的に学校に通うことの妨げになっています。早すぎる結婚やジェンダーに基づく暴力など、女の子の教育に影響を及ぼす問題も山積しています。

首都ダカールから車で約4時間のサン=ルイ島は、かつてのフランス領西アフリカ時代に首都だった都市で、植民地時代の様子を伝える世界遺産となっています。サンルイ活動地域でも小学校の就学率は上がりましたが、教育、保健、子どもの保護の問題を解決するために活動しています。

写真:サンルイ現地事務所の職員たち

サンルイ現地事務所の職員たち

写真:サン=ルイの街並み

サン=ルイの街並み

熱意のある先生が、女の子をサポート

サンルイ地域の中学校16校で「1000人の女の子応援プロジェクト」が行われています。とくに貧しい環境にある女の子や成績不振の女の子を対象とした、放課後のフランス語と数学の補習授業です。女の子たちが長じるにつれ、理数科目への関心を失う傾向が見られるため、その問題を解決する目的で行われています。

写真:校舎の壁面にはプランの旧ロゴ。長年の活動が実を結んでいます

校舎の壁面にはプランの旧ロゴ。長年の活動が実を結んでいます

長年勤めている数学の先生に尋ねてみたところ、「女の子だから数学が不得意と決めつけるのではなく、わかりやすく学べる方法を研究しています。プランから支給された教材を使って図形について根気よく指導していたところ、一人の女の子が『わかった!』と言ってくれました。彼女は今ではクラスで1番の成績です」との回答が返ってきました。

フランス語と数学の先生で相談し、それぞれの授業内容を結び付けて教えるなどの工夫もしています。各学校では、数学で良い成績を収めた女の子を「ミス数学」として表彰することで、学習意欲の向上につなげているそうです。親も女の子を学校に通わせ続けたいと思う人が増えるなど、大人たちにもよい影響がありました。

日本の支援で建てられた学校が優良校に

子どもたちの学習環境を整えるための支援も、地域で活用されています。以前は、教室が足りず、村の中にある野菜の保存庫も教室として使っていたため、乾季は暑くて授業に集中できない環境でした。また、離れた教室への移動に20分近くかかり、生徒や先生は苦労していたそうです。

ある高校では日本企業の支援により、教室、科学実験室、コンピューター室、男女別のトイレが建設されました。これにより、習熟度別の少人数の授業も行うことができるようになりました。今では、男女ともに統一テストの成績も上昇し、とくに女の子の中途退学率が減ったそうです。同校は地域の優良校として、高校修了試験の試験会場にもなっています。

写真:日本企業の支援で建てられた教室

日本企業の支援で建てられた教室

写真:授業は、少人数制で行われています

授業は、少人数制で行われています

写真:コンピューター室

コンピューター室

写真:男女別のトイレ。清潔に維持されています

男女別のトイレ。清潔に維持されています

村の女性が子どもたちの教育を応援

子どもたちが教育を継続できるよう、家計の向上支援も実を結んでいます。
セネガルでは15歳になるまで学費が無償ではあるものの、教材や通学にかかわる費用が発生するほか、子どもたちが働き手として期待されるため、農村部の貧しい家庭にとって子どもを卒業まで学校に通わせることは大変なことです。

そのため、プランは地域の女性たちが貯蓄貸付組合を作り、小規模な商売をできるよう支援。資金の融資は一切行わず、女性たちに貯蓄の管理方法や商売を始めるための技術的なトレーニングを行いました。貯蓄貸付組合に加盟する女性は1000人以上となり、今では500万セーファー・フラン(日本円で約100万円)の貯蓄ができるようになりました。その貯蓄を活用しコミュニティにある小学校に教室を建設。次は学校をより安全な場所にするため、フェンスの建設を検討しているそうです。

組合長の女性からは、「お金ではなく、スキルを与えてくれたプランに感謝します」というお礼の言葉がありました。子どもたちの学習環境の向上に貢献できたことを誇りにし、女性たちは自信にあふれている様子でした。

写真:民族衣装を着たコミュニティの女性たち

民族衣装を着たコミュニティの女性たち

写真:安全な学校環境の整備を訴える劇を上演

安全な学校環境の整備を訴える劇を上演

今回のセネガル訪問は、アドボカシー担当として「教育のためのグローバル・パートナーシップ(Global Partnership for Education:GPE)」資金調達会議に参加することでした。会議の目的は、各国政府、国際社会が教育の質と環境の整備への資金拠出を増額させることです。サンルイ活動地域の視察を通じ、国や地域の発展には、すべての子どもたちの教育の確保と女性のエンパワーメントが不可欠であると改めて認識しました。プランは今後も、女の子も男の子も、ジェンダーに配慮した質の高い教育を受け続けることができるように、各国政府が教育資金を確保するよう、政府への働きかけを強化していきます。

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