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【報告】オンライン・ハラスメント防止にむけて~Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)2020~

Because I am a Girl

ユースの活動レポート

(2020/10/15更新)

10月11日の「国際ガールズ・デー」に合わせて、2020年も「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)~女の子が変える未来~」のアクションを行いました。このアクションは、「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」を実現するためにさまざまな分野のリーダーに面会し、女の子が直面する課題を伝え提言を行うものです。
今年のアクションのテーマは「女の子にオンライン上の自由を」。オンライン・ハラスメント※1と呼ばれる、オンライン上の誹謗中傷や嫌がらせなどに関する調査を実施。日本を含む世界31カ国で15~24歳の女の子と若い女性(以下、「若年女性」)1万4000人を対象に、彼女たちにむけられるオンライン・ハラスメントについての調査結果※2を公表しました。

プラン・ユースグループがオンライン・ハラスメントについて提言

日本では10月9日に、プラン・ユースグループのメンバー6人が一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(以下、「SMAJ」)※3、その会員企業の皆さまと、オンラインで意見交換を行いました。ユースメンバーは、日本での上記「オンライン・ハラスメント」についての調査結果の分析に加え、有識者や活動家へのインタビュー、同世代のユースを対象としたディスカッションをもとに、「若年女性に対するオンライン・ハラスメントへの対策に関する提言書」を作成し発表しました。

初めてオンラインでアクションを実施しました

初めてオンラインでアクションを実施しました

  • ※3 一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)Byte Dance株式会社、Facebook Japan株式会社、LINE株式会社、Twitter Japan株式会社を中心とした、日本初のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)事業者と有識者から構成される組織。SNS上の課題解決に取り組んでいます。

若年女性に対するオンライン・ハラスメントをなくすために

SMAJ様との意見交換会では、調査結果を伝えたのち、ユースグループが考えた「若年女性に対するオンライン・ハラスメントへの対策に関する提言書」を発表しました。調査結果から見えてきたオンライン・ハラスメントの実態を変えるために、SNS企業に以下を提言しました。

提言を読み上げるユースメンバー

提言を読み上げるユースメンバー

  • オンライン・ハラスメントはジェンダー課題です
  • オンライン・ハラスメントが及ぼす深刻な影響を認識し、加害者をうまない啓発をお願いします
  • 被害者に寄り添うSNSプラットフォーム作りの検討をお願いします
  • 新しいルールやSNS機能の作成と早期適用をお願いします

調査から見えたこと

上記提言にいたる調査概要と結果は以下の通りです。

【調査概要】

「女の子・女性に対するオンライン・ハラスメントに関する調査」

インタビュー
オンライン・ハラスメントに造詣の深い有識者、政治家、インフルエンサー、アクティビスト計5名に各1時間程度のインタビューを実施した。
日程:2020年8月下旬~9月中旬

フォーカス・グループ・ディスカッション※4
15~24歳の女性(7名)、男性(8名)が2~3人のグループに分かれて約1時間半オンライン・ハラスメントについて議論した。
日程:2020年9月6日(女性対象)、9月12日(男性対象)

  • ※4 フォーカス・グループ・ディスカッションとは、ある特定のテーマに関して、通常8~10人ほどのグループで議論をしてもらい情報を得る方法のこと。
【調査結果概要】

オンライン・ハラスメントの実態
SNSで受けているハラスメント被害の多くは、侮辱的で虐待的な言葉(65%)、セクシュアル・ハラスメント(61%)です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってオンライン上のやり取りが増えたことで、オンラインで暴言を受けたという声がありました。セクシュアル・ハラスメントについては、積極的に発信する女性をターゲットにして卑猥な言葉や画像を送られる、元パートナーなどからリベンジポルノの被害を受けているなど、具体的な被害が見えてきました。ディスカッション参加者からは「パパ活の誘いのメッセージを受け取ったことがある」という声もありました。

被害者を責める風潮
「たくさんのバッシングを受けていると、自分が間違っているのだと感じてしまう」という意見や、「被害者にも問題がある」と回答する人もいて、被害者であるにもかかわらず「オンライン・ハラスメントを受けるのは自己責任」という考えが定着していることが分かりました。こうした状況を変えるためには、被害者が自分に非があると思わないようにするとともに、周囲がそのことを被害者に伝え支えていくことが大切であることが分かりました。

精神的な影響
オンライン・ハラスメントによる影響について聞いた項目では、1番多かった回答が「精神的な影響を受ける」で30%でした。インタビューやディスカッションからは「リプライ欄を見るのが怖くなった」「(攻撃されて)疲れるのでアプリの利用を止めた」「(攻撃されたら)精神が不安定になり学校に行けなくなると思う」などの声が聞かれました。若年女性はハラスメントを受けることで精神に負荷がかかり、発信をためらい、SNSアプリ利用を控えるようになることが分かりました。

ハラスメント行為をする原因
有識者からはオンライン・ハラスメントの原因として「女性嫌悪(ミソジニー)」があげられたほか、「伝統的」とされる価値観や文化について女性が意見を発信すると、その発信を無意味にしたい人たちから攻撃を受けることが指摘されています。また、その行為が相手へのハラスメントになるという自覚がなかったり、SNSでは匿名での投稿が可能であるために、「何を書いてもいい」という気持ちを生むこと、加害者自身が抱える悩みや不安のはけ口として、オンライン上で安易に攻撃を繰り返しているのではないかと指摘されました。

藤川由彦様 ソーシャルメディア利用環境整備機構事務局長コメント
「多くの人に広くご利用頂いているソーシャルメディアを運営する我々にとって、皆さまの安心安全は最重要事項です。今回、ユースの皆さまと意見交換をさせて頂いたことは、大変に貴重な機会となりました。今後も、これらの課題に業界全体として取り組むことで、ソーシャルメディアの健全な発展を図りつつ、便利で快適な社会の実現に寄与することを目指して参ります」

写真:中條さん(ユースメンバー 大学4年生)

中條さん(ユースメンバー 大学4年生)
「今回の調査で、多くのユースがオンライン・ハラスメントについてあまり認識がなく、それゆえ被害に遭ったことを自覚していないこと、被害に遭ったときにどうすればよいのか分からないという声が多いことが分かりました。また、有識者の方々へのインタビューによって、オンライン上で女の子や女性が受けている被害の深刻さ、根深さが明らかになりました。そして、両者が共通して求めているのはSNS企業によるオンライン・ハラスメント対策でした。

提言では、調査結果を踏まえたユースの声を届けられたと思います。被害者へのケア、加害者へのしかるべき措置、加害をそもそもさせない機能の追加など、『被害者に自己防衛をさせるという視点だけではない対策』については今後も強調していく必要があるのかなと感じていますが、SMAJの方々はユースの意見を真摯に聞いてくださり、今後の意見交換の可能性も感じました。よりよいオンライン環境の実現にむけて、今回の提言が第一歩となればうれしいです」

大橋さん(ユースメンバー 高校1年生)
「オンライン・ハラスメントは公になりにくく、被害を受けた自覚がない人も多いのですが、実際の被害経験率は高く、インタビューでは被害者を責める風潮を問題視する声が多く上がっていたのが印象的でした。当日はオンラインだったため、皆さんの反応がわからず不安でしたが、しっかり提言に耳を傾けてくださり、質疑応答では意見を求めてくださり、とても有意義な時間でした。今回の意見交換だけに留まらず、オンライン・ハラスメントがジェンダーの問題であるという啓発を続け、SNSが誰でも安全に使えるものになっていくことを願っています」

オンライン・ハラスメントはジェンダー課題です。今回の調査を通じて、日本における若年女性に対するオンライン・ハラスメントの実態が明らかになりました。オフラインにおけるジェンダーの固定観念が、オンライン上でも再生産されています。また「被害者にも落ち度がある」という考えが、自己責任論を招いています。オンライン・ハラスメントを防止することは、多様性を担保することでもあります。プランは利用者が安心できるSNSプラットフォームの運営が広がるよう、引き続き働きかけを行います。

ユースからの提言を受け止めてくださったSMAJ会員企業の皆さまと

ユースからの提言を受け止めてくださったSMAJ会員企業の皆さまと

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