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【第4報】子どもたちの心のケア支援~グアテマラ噴火緊急支援~
緊急支援
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
2018年6月3日、グアテマラの首都グアテマラ・シティの南西40キロに位置するフエゴ火山が噴火しました。噴火の規模は過去40年間でもっとも大きく甚大な被害をもたらしており、影響は約171万人に及んでいます。この災害により、死者・行方不明者300人以上、避難している人は約1万3000人になりました。
噴火から3週間が経過しましたが、いまだに子どもを含め約4000人が避難生活を余儀なくされています。(6月22日現在)
プラン・インターナショナルは被災地に心のケア専門家を含む緊急支援チームを派遣し、避難所での支援物資の配布や心のケアのなどの緊急支援活動をすすめています。
避難所では、家族や親しい人を亡くすなど、辛い経験をしている子どもたちが大勢暮らしており、とくに子どもたちは、不安感や恐怖心など精神的な苦痛を受けていると心配されます。プラン・インターナショナルは現在、避難所に心のケア専門家を派遣し、こうした子どもたちの心のケアにあたっています。
心のケア専門家は避難所にいる子どもたちと時間をかけて話します
噴火で辛い経験をした男の子
ルイスさん(9歳)の両親は何年もかけてようやく自分の家を建てました。噴火が起きたのは、その矢先でした。家族はフエゴ火山の近くに住んでいたので、噴火活動にはある意味で慣れていました。今回もいつもと同じ小さい規模だと考えて、近所の人たちと同じく、すぐには避難しませんでした。ところが、轟音が近づくにつれ、近所の人々が「溶岩が来るぞ」と叫び、逃げ始めました。ところが父親は自分の大切な家を離れようとしませんでした。ルイスさんは必死に父親を説得しましたが、父親は家を離れることはありませんでした。
避難所で暮らすルイスさんと母親のウェンディさん
「僕は急いでお母さんと一緒に外に逃げました。ガスや泥や岩石が飛んでくるなか、なんとか通りすがりのトラックに乗せてもらって避難所に来ることができました。トラックに乗っている間、本当に恐ろしかったです」。ルイスさんは同じ小学校に通う友だち数人が亡くなったことをあとで知り、強いショックを受けました。
家に残った父親のことが心配で仕方ありませんでしたが、幸い無事であることを確認できました。
「避難所では、支援物資が届いたり、おもちゃをもらえたりしてとてもうれしい。でもまだ家にいるお父さんに会うために、早く家に帰りたい」とルイスさんは話しました。
プランの心のケア専門家(右)と話をするルイスさん
予定されている今後の支援内容
主な支援活動
- 避難所へ緊急支援物資の配布(マットレス、シーツ、生理用品、衛生キット、おむつなど)
- 子どもの心のケア
- 子どもの教育
- 被災した家族の生計向上支援 など
- ※具体的な活動地域の様子や支援内容に関しては、現地の状況に応じて決定していきます。今後、随時ウェブサイトでご案内します。
- ※いただいたご寄付は、被災地の状況変化により、類似の支援活動に充てさせていただく場合もあります。あらかじめご了承ください。
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