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【第5報】テントで学校再開~グアテマラ噴火緊急支援~
緊急支援
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
2018年6月3日、グアテマラの首都グアテマラ・シティの南西40キロに位置するフエゴ火山が噴火しました。噴火の規模は過去40年間でもっとも大きく甚大な被害をもたらしており、噴火から約2カ月たった現在も、子どもを含め約2900人が避難生活をいまだ余儀なくされています。
プラン・インターナショナルは、エルサルバドル、国際本部からも人員を派遣し、グアテマラの職員たちとともに、国家災害対策委員会の管轄のもと避難所での支援活動をすすめています。
避難所の状況
プランは、大統領夫人社会事業庁と連携し、これまでに、4カ所(エスクィントラ県で3カ所、アロテナンゴ県で1カ所)の避難所で646家族、2235人を対象に活動しています。対象者を、0~6歳までの子どもたち、 7~12歳までの子どもたち、そして青少年の3つの年齢別に分けて支援しています。
一方、正式に政府で登録していない避難所で1000人以上が暮らしているとみられ、診療所の不足、過密状態、家族内暴力などが報告されており、こちらも支援が求められている状態です。
子どもひろば
環境改善と子どもの保護
世帯別の仮設住宅の建設も支援しています。250世帯、1000人が、プライバシーが守られた環境で生活できることを目指し、専門家と連携しながらすすめています。
また、保健局のメンタルヘルスプログラムと連携し、避難所での子どもの安全と保護、「子どもひろば」※の運営、心のケアに取り組んでいます。
子どもひろばで子どもたちと遊ぶ職員
活動は、対象となる子どもたちの年齢に合わせた手法で、「緊急事態における子どもの行動指針」に基づき設計されています。「緊急時における子どもの保護の原則」に関するワークショップを開催し、保健省のメンタルヘルス部門のスタッフやNGO、心理社会的支援団体を含む人々に提供しました。また子どもたちに必要な栄養についての助言も行っています。
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
教育の再開
災害後の学校再開のために、学用品セット、衛生キット、学校用の机など各600ずつ提供しました。
2018年8月には、子どもたちの移動教室として使用するテントを6つ提供する予定です。
テントの教室で授業再開
今後予定されている支援
各支援団体とともに、今後一年の復興計画について話し合いを行っています。急がれるのは、複数ある避難所の統合と運営能力の強化です。その後は、避難所から仮設住宅への移転、最終的には新しい集合住宅を建設し、家を失った人々が安全に暮らせる環境を整えることを予定しています。
また、被災した家族の生計向上、心のケア、教育の再開、および被災後の地域開発など、さまざまな形で、被災した家族を支援していきます。
- ※具体的な活動地域の様子や支援内容に関しては、現地の状況に応じて決定していきます。今後、随時ウェブサイトでご案内します。
- ※いただいたご寄付は、被災地の状況変化により、類似の支援活動に充てさせていただく場合もあります。あらかじめご了承ください。
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