- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 活動をみる
- 活動レポート
- 【完了報告】「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト~インド~
【完了報告】「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト~インド~
インド
グローバル・プロジェクト
(更新)
グローバル・プロジェクト2019年度活動報告
児童労働を正当化させない仕組みづくり
活動内容
3年プロジェクトの3年目は、政府職員や子どもの保護委員会、子どもクラブの能力強化に注力しました。6~14歳の子どものべ1万4296人が参加した子どもクラブは、カースト、肌の色、宗教、性別、障がいなどによる差別を一切禁じ、子どもリーダーのもとで毎月会議を開催。3カ月に1度は子どもの保護委員会と合同で開催し、児童労働廃止にむけた行動計画づくりを行いました。その結果、3日間連続して学校を休んだすべての子どもの家庭を訪問するなど、児童労働防止への積極的な取り組みが行われました。また、プランは「児童労働のない村」ガイドラインを作り、それに基づくトレーニングを各関係者に実施しました。3年間を通して943人の子どもを児童労働から救出し、7461人の子どもを児童労働に陥らないよう支援しましたが、何よりも大きな成果は、対象320村で児童労働を防ぐための仕組みが作られたことです。
おもな活動の成果
地域 | アンドラ・プラデシュ州とオディシャ州 |
---|---|
期間 | 3年(2016年7月~2019年6月予定) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
14歳未満の子ども約7200人とその家族
|
プロジェクト背景
インド国内では580万人の子どもたちが児童労働に従事させられているという統計があります※。なかでも家事使用人は、わずかな賃金で、あるいは無報酬で非常に長い時間働かされ、さまざまな虐待を受けやすく、国際労働機関によって「最悪の形態の児童労働」に分類されています。一方で、親も雇い主も子どもが裕福な家庭で働くことは、生活状況を改善するものとして正当化する場合が多いのが実情です。
- ※出典:SOUTH ASIA-Fact Sheet Children in labour and employment, ILO
関連リンク
現地の声
ジャガンさん(仮名)、14歳、アンドラ・プラデシュ州のスラムに住む少年
「私の父は夜家に帰るとお酒を飲み、いつも母を殴っていました。私が抗議すると、私にも暴力をふるうため、友人の家に泊めてもらうことが多くなりました。しかし、友人はよく泥酔した父の真似をして、私をからかいました。そんなとき、村の子どもの保護委員会のメンバーが父に2回会い、私のことをちゃんと扱うよう注意してくれました。それから父は態度を改め、私をサポートしてくれるようになりました。私も、プランの補習センターや学校にきちんと通っています。放課後に毎日2時間補習センターで過ごすようになってから、成績が上がったので、うれしいです。8年生の修了試験では、80%以上正解できました」