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【経過報告】社会から孤立する日本の女の子を支援~女の子のための居場所・相談プロジェクト~
ガールズ・プロジェクト
日本
(更新)
世界のいたるところで分断や格差、差別や偏見によるさまざまな不平等が生み出されています。日本国内でも多くの女の子や若年女性が、ジェンダーに基づく差別や不平等、暴力にさらされ、困難に直面しています。とりわけ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、雇用情勢の悪化による経済的困窮やドメスティック・バイオレンス(DV)、若年妊娠など、ジェンダーに関する課題が顕在化。なかでも周囲に悩みや問題を相談できず孤立している女の子が置かれている状況は深刻です。
プラン・インターナショナルは、2023年1月より、「女の子のための居場所・相談」プロジェクトの寄付募集を開始。15歳から24歳の女の子のための居場所「わたカフェ」(東京都豊島区)と、全国からアクセスできる「チャット相談」を提供し、社会や家庭から孤立し生きづらさを抱えている日本の女の子と若年女性を支援しています。
これまでの活動の経過を、女の子たちに向きあってきたスタッフの声を交えて報告します。
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のべ5309人に支援を提供
2023年1月から4月までの4カ月間で、のべ961人の女の子に、「わたカフェ」や「チャット相談」を通じ、社会福祉士・精神保健福祉士、臨床心理士、助産師などによる専門相談を提供しました。2020年からのプロジェクトパイロット期間も含めると、利用者の累計は5309人に上ります。この数字からも、女の子たちがいかに安心・安全な居場所や相談先を必要としているかが見てとれます。
わたカフェ
希望を見出せない日本の女の子たち
女の子たちから寄せられる悩みや相談はさまざまですが、共通しているのは「将来に希望を見出せない」ということ。なかには「死にたい」と口にする女の子もいます。そうした女の子たちの多くが、子ども期を通じ、経済的な困窮、家庭内の不和、ジェンダーに基づく暴力や差別、学校への不適応などさまざまな問題を抱えています。周囲の人に支えてもらった経験や成功体験が少なかったり、助けを求めたのに受け入れられなかったりした経験などから、希望を持って前に進む「生きる力」を持てなくなってしまう場合があります。
一方で女の子たちは、自分自身の存在や、自分の価値を肯定してくれる人や場所を探し続けています。苦しい状況に押しつぶされそうになりながらも生きる希望を見出だそうとするなかで、「わたカフェ」や「チャット相談」を利用しています。女の子たちの「死にたい」という言葉の裏には「生きたい」という気持ちがあるのです。
女の子が自分自身の人生を選ぶプロセスを支える
プランが提供する「わたカフェ」と「チャット相談」では、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、助産師といった専門家が女の子たちの言葉を受け止め、それぞれの見地から助言するとともに、必要に応じて自治体や医療機関など適切な機関に照会し支援につないでいます。
自分を否定され、自信を持つことができない環境で生活をしてきた女の子にとって、困難な現実から目をそらさず主体的な人生を歩むことは簡単なことではありません。しかし、専門知識を持つスタッフが一人ひとりに寄り添い、課題を一緒に考える時間を重ねるなかで、これまでを振り返り、自分の気持ちや考えを整理しながら、少しずつ自分の人生に向き合っていくことができるようになります。
プロジェクト担当者の声
国内支援事業グループ 社会福祉士 福田 愛
プランは、困難を抱えている日本の女の子たち一人ひとりが本来持っている力を発揮し、自らの意思決定により自発的に行動できるよう、「わたカフェ」と「チャット相談」を通じて支援を行っています。
私たちが少し背中を押すことで、女の子たちは前向きに、自分の力で課題に取り組むようになります。自分自身を見つめ直す過程を経て、少しずつさまざまな課題を乗り越えることで、自信が生まれるのです。そのため、時間をかけてゆっくりと、女の子たちのペースに合わせて寄り添っていく支援が必要だと感じ、現場に立っています
また、活動を行ううえで、単なる数字や実績などの目に見える成果だけを追うのではなく、女の子が自らの力で変わっていけるよう働きかけること、「エンパワーメント」を大切にしています。時間がかかる取り組みですが、引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
プランは今後も、生きづらさを抱えて生きる女の子たちに寄り添い、それぞれの人生における一歩を踏み出す過程を支えていきます。皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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