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実話をもとにしたストーリー
ベトナム
ガールズ・プロジェクト
「早すぎる結婚」に声を上げ始めたズン
ベトナムでは、少数民族の早すぎる結婚(児童婚)の割合が高く、モン族の場合、53%の女の子が18歳未満で結婚しています。「早すぎる結婚の防止」プロジェクト に参加した教師と生徒のストーリーをご紹介します。
中学校教師のムアは、モン族の女の子たちが結婚を理由に中途退学してしまうことを問題に感じていました。
プランのプロジェクトに参加して「10代で結婚するのが当たり前」との思い込みや、経済的な理由で早く結婚させたい・結納金をもらいたいなど、家庭内に原因が多いことを知りました。
ムアは、学校で早すぎる結婚の問題を伝えたほか、家庭訪問を開始すると14歳の女の子が結婚の予定があることを知りました。
ムアは彼女の両親を説得、女の子を「チャンピオン・オブ・チェンジ クラブ※」 に誘うなどして、早すぎる結婚を止めることができました。
- ※プランが主導し、学校や地域でジェンダー平等の啓発活動を行う若者のグループ
また、ムアはかつての教え子、ズンに再会しました。
ズンは、「チャンピオン・オブ・チェンジ クラブ」の中心メンバーで早すぎる結婚の問題についても理解していましたが、父親が結納金を受け取ってしまったこと、さらに妊娠が発覚したことから、学校をやめて夫の実家で家事や育児に専念していました。
ズンは、ムアに15歳での出産はとても辛かったこと、また、15歳の出産は違法になるため出生証明書が取れず、子どもを病院に連れて行けないことを話しました。
「私のような思いは誰にもしてほしくない。他の子どもたちに伝えていきたい」とズンは熱心に語りました。
ムアは、プランが実施する生計向上トレーニングを紹介しました。
ズンがバナナチップを製造・販売して家計を助けるようになると、義父母も協力的になりました。
ズンは「結婚は、自分の意志で人生を選択できる大人になってからするべき。教育をあきらめず、自分の未来は自分で決めてほしい」と伝え続けています。
illustration by Noriyuki Goto
2023年10月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました
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