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実話をもとにしたストーリー
ペルは、小学校給食の調理係です。
娘が通っていた小学校でプランがボランティアを募集していると知り、応募しました。食材や燃料を効率的に使う調理方法や衛生管理、子どもを守るセーフガーディングやジェンダー平等などに関するトレーニングを受け、調理係として働きはじめてからもう10年になります。
ペルは毎朝4時起きで学校にむかい、かまどで火を焚き、給食を作ります。
「古いキッチンは壁や屋根もなく、火をおこすのも大変でした。プランが設計したかまどを設置してから、とても作業がしやすくなりました」とペルは説明します。この燃料節約型かまどは、日本のプランから「ギフト・オブ・ホープ」キャンペーンを通じて贈られたものです。
登校中に子どもたちが拾ってきた枝を薪として使います。
朝食をとらないで登校する子どもが多いため、給食は朝に提供されます。
この日のメニューは地域の業者から仕入れた鶏肉と、地元や学校菜園でとれた野菜を使ったスープ、そしてお米。
朝からみんなでワイワイ食べると元気が出て、学校の授業にも集中できます。食後はプランが設置した給水所で自分の食器を洗います。
給食が終わり、授業が始まると子どもたちが学校菜園に集まります。
学校菜園では、空心菜やレタスなど約20種類の野菜を栽培し、学校給食に活用するだけでなく、授業にも使われています。
例えば、縦に5つ、横に3つ植えたらいくつ収穫できるかなど、菜園を使って掛け算の勉強をしています。
「子どもたちが私の料理を気に入ってくれるのが本当に嬉しい。愛情が最高の食材です」と語るペル。
10年間続けてきたこの活動を今後も続けたいと話します。
プランは、今後3年間で現地の人々が、自分たちで学校給食を運営できるようになることを目指し、活動していきます。
illustration by Noriyuki Goto
2024年4月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました
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