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[特集]有働由美子さん ウガンダ・レポート 第1回

[特集]有働由美子さん ウガンダ・レポート
第1回 
難民居住区の子どもたちの現実

首都カンパラからプランの車両に乗って、8時間あまり。途中、遠くにゾウの姿を認めながら、どこまでもまっすぐに続くアフリカらしい雄大な道路から、難民居住区へと続く悪路を経て、ようやく南スーダンとの国境に近い北部のアルア県に到着しました。ここには、一時的な難民キャンプではなく、長期の滞在を前提とした難民居住区があります。
ウガンダは105万人以上の南スーダンからの難民を受け入れています。その多くは国境を接する北部に集中していて、アルア県には約25万人が避難しています。

写真:アルア県の難民居住区に到着

アルア県の難民居住区に到着

私はこれまで何度も南スーダンの紛争や難民のニュースに触れるたび、難民の子どもたちがどんな状況に置かれているのかを知りたい、伝えたい、と強く願ってきました。今回、自分の目で確かめるために、ウガンダ北部にある難民居住区を訪れました。ここで出会った難民の子どもたちを紹介します。

写真:現地駐在員の西田職員と

現地駐在員の西田職員と

撮影:金井塚太郎

突然、平穏な日常生活を奪われた子どもたち

ヘレンさん(仮名)は16歳の難民の女の子。4カ月の娘がいます。南スーダンではビジネスウーマンの母親と政府軍の兵士の父親と何不自由なく暮らしていました。それが自分の町で突然はじまった戦いで、すべてが奪われました。両親とは離ればなれになり、長女のヘレンさんは弟や妹を連れてウガンダ国境まで逃れました。両親の安否はいまもわかっていません。母親に似た女性がいるという噂を耳にし、一度、南スーダンに戻って母を探しましたが、その人は別人でした。ウガンダへ戻る途中、ひとりの男性が近寄ってきて、彼女の寝食の世話をしてくれました。しかし数日過ぎると彼は彼女のもとを去り、その後、彼女の妊娠が発覚しました。たったひとりで何の庇護もない彼女の立場を利用されたのです。

写真:ヘレンさんの赤ちゃんと

ヘレンさんの赤ちゃんと

マイケルさん(仮名)は14歳の中学校1年生。祖母と弟と南スーダンからウガンダ国境まで歩いて逃げてきましたが、ウガンダにたどり着けたのは、弟と自分のふたりでした。子どもだけで難民居住区で暮らし始めましたが、居住区内の養子縁組制度を通じて、養父と暮らすことになりました。しかし養父との関係が上手くいかず、今は弟とふたりで暮らしています。居住区内にある木を炭にして売ったり、支援団体から配給された食料を売って現金を得ることもあります。「僕と弟は、いつもお腹を空かせている」と話すマイケルさん。両親はまだ行方不明ですが、今もまだ南スーダンに残っているはず、と彼は言います。
私が、何が一番足りないですか?と聞いたら、「ペンやノート」と答えました。思わずカバンから、もっていた新しいペンを何本か手渡しました。

写真:まだ心の傷を抱えているマイケルさんには静かに耳を傾けました

まだ心の傷を抱えているマイケルさんには静かに耳を傾けました

子どもたちに寄り添う

私は、こうした子どもたちの個々の事情に寄り添うケースワーカーやプランのスタッフたちにも会いました。彼らはヘレンさんの妊娠、出産、子育ての段階で彼女に寄り添い、衣服や寝具などを提供、妊産婦健診にも連れて行きました。マイケルさんには学費や制服を提供したり、学校の先生と連携しながら様子を見守っています。

写真:マイケルさんを励ますプランのスタッフ

マイケルさんを励ますプランのスタッフ

子どもを守るという大人の役割

ふたりともまだ子ども。難民居住区という過酷な環境で、本当なら大人の庇護が必要です。なのに、自分のことは後回しで、ひたすら幼い子どもやきょうだいのために尽くしている。なんとも言えない気持ちになりました。こんな状況を放っておく世界は間違っていると怒りが沸いてきます。
ヘレンさんは「南スーダンにはあまり帰りたくない。両親にはもう会えないと思う」とつぶやきました。一方、マイケルさんは「たくさんの人が亡くなったから早く平和になってほしい。もし平和になったら両親のいる南スーダンに帰りたい。そして医者になって病気の人を治したい」と夢を語ってくれました。

写真:ヘレンさんへのインタビュー

ヘレンさんへのインタビュー

日本にいると南スーダン危機の報道はとても少ないのですが、こうした状況に目を向けて、まずは知ることが必要ではないでしょうか。私は自分の仕事を通じて、皆さんに伝え、考えてもらえるきっかけを発信していきたいです。

写真:元気いっぱいの居住区の子どもたちとパチリ

元気いっぱいの居住区の子どもたちとパチリ

コラム:先が見えない南スーダン難民危機

2013年の大規模な武力衝突により多くの人々が国内外で難民になりました。2016年7月にはさらに状況が悪化。2018年6月現在、約250万人が近隣国に逃れ、このうち約105万人がウガンダに集中しています。2017年12月の政府と反政府勢力との間に停戦合意が結ばれたり、2018年6月に和平協議もありましたが、先行きは不透明なままです。多くの難民は住居や食料、安全な水など国際機関やNGOなどの支援に頼っています。難民居住区では、親や保護者を失った子どもたちが多いことが問題です。プランは子どもたちがどのような場所でも安心して暮らせる場所を提供できるように、子どもの保護を最優先に活動しています。

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