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災害を乗り越えよりよい未来を築く~ラオス~

アジア

(2019/03/12更新)

ラオスの洪水被害

2018年7月中旬から降り続けた豪雨は、ラオス全土に水害をもたらし、多くの人々の生活が犠牲となりました。中でも7月23日にダムが決壊した南部アッタプー県では、下流域に住む6000世帯が避難を余儀なくされたほか、100人以上の命が失われたと報告されています。プラン・インターナショナルは、ジャパン・プラットフォームの支援を受け、災害直後から日本人職員を現地に派遣。とくに被害の大きかったアッタプー県サナムサイ地区を拠点に、2018年8月から2019年2月まで緊急支援を行いました。

写真:洪水の被害を受けた住宅

洪水の被害を受けた住宅

「子どもひろば」を開設

プランは、被害がもっとも大きいサナムサイ地区に被災直後から支援に入ることができた数少ないNGOの一つです。8月には避難所内に「子どもひろば」を開設し、被災した子どもたちへの支援を開始しました。「子どもひろば」は、学校に通えなくなった子どもたちが安全に集い、友だちと遊び、学ぶことができるスペースです。運営には、被災したコミュニティからボランティアを募り、プランはボランティアへのトレーニングや運営支援を行いました。12月末に閉鎖されるまでの間に1900人以上の子どもたちが通い続けました。

写真:「子どもひろば」に集う子どもたちとボランティア

「子どもひろば」に集う子どもたちとボランティア

  • ※「子どもひろば」とは
    災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。被災地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日も早く日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です。

学校再開にむけた支援

被災した子どもたちにとって、一刻も早く安定した日常生活を取り戻すことは、被災で負った心の傷を癒すためにも必要です。洪水が発生した当初、被災地の小中学校の多くは、避難所として近隣の住民を受け入れていました。9月に新学期が開始されると、教育省およびプランを含む各NGOは学校再開支援を本格化しました。プランは被災地の学校に通う子どもたちに制服や学用品を配布し、子どもたちが速やかに学校に戻れるよう支援を行いました。また、被災した学校6校の校舎やトイレ、給水設備の修繕なども行い、子どもたちが安全に学ぶことのできる環境を整備しました。

写真:被災した学校の教師や住民とのミーティング

被災した学校の教師や住民とのミーティング

災害を乗り越える家族の声

「子どもひろば」の活動には、私も救われています。息子は友だちと遊んだり、踊ったりすることを楽しんでいます。このテント内で楽しそうにしている姿を見ると、私も笑うことができます。息子が父親のことを以前ほど頻繁に尋ねてこなくなったことにも安心しています。ここでの活動は、息子が悲しみから立ち直る支えになっていると思います。

写真:洪水で夫を失ったナーさん

洪水で夫を失ったナーさん

学校再開

2018年8月に開始したラオスの水害被災者への支援は、2019年2月まで被災地の人々の生活を支えてきました。7カ月にわたる被災地での活動を通して、プランの支援チームは「子どもひろば」の運営・技術支援、心のケア研修の実施、学用品や制服の配布、被災した学校の修繕などを行いました。当初、多くの学校は避難所として被災者の生活を支えていましたが、今では仮設住宅の建設もすすみ、ほとんどの学校が授業を再開することができました。

写真:学用品を受け取った子どもたちと倉橋職員(右端)

学用品を受け取った子どもたちと倉橋職員(右端)

プランは今後も、災害の影響を受ける子どもたちの支援に力を入れていきます。

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